法学

2009年11月 5日 (木)

今年選んだ判例付六法

有斐閣判例六法Professional 平成22年版

判例六法Professionalを初めて買いました。ちなみに昨年は模範小六法。

判例六法が2つに分かれる前は、毎年、有斐閣の判例六法を使用していました。百選等のリンクがされているのが使いやすかったので。

しかし、2つに分かれてから、いままでと同じ仕様(学習者用?)のものは小型化したのが気に食わなかった!厚くして小型化(B6変形判)されましたが、使いにくいように思いました。

そしてProfessional。以前と同じA5判で見やすいと思います。縦4段の方が良いな~。

あとは、今後、使用していく上で、2分冊なのが良いのか悪いのか・・・。

2009年10月 2日 (金)

イギリスで最高裁判所発足。

イギリスで、10月1日、最高裁判所が発足しました。立法と司法の機能を分離すべきだということだそうです。

イギリスでは、約600年にわたって、国会の議会上院(貴族院)が最高裁の役割を果たしてきていました。

今後は、上院議員12名が最高裁裁判官になって、議員の職を離れるそうです。審理の様子もTV中継されるなど、「司法改革」は日本だけではないようです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090930-00000205-jij-int

http://www.jiji.com/jc/zc?k=200909/2009093001020&rel=y&g=int

http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009100101000653.html

http://www.supremecourt.gov.uk/index.html

http://dailynews.yahoo.co.jp/photograph/pickup/?1254469468

イギリスでは、議会制定法=法律が最高法規であり、それに優越する効力をもつどのような法規範も存在しない、という「国会主権」という考えが採られていました。そのため、議会制定法を拘束する硬性憲法は存在せず、最高法規としての憲法を基準としておこなわれる違憲審査制も存在しないのです(樋口陽一「比較憲法(全訂第3版)」(青林書院)118頁)。

そして、イギリス独特の制度として、上院は民事刑事の上訴管轄権を持ち、上告裁判所としての権限をもっていました(樋口・前掲408頁)。これが今後、イギリス最高裁判所に移るんですネ。

「平成22年版 ポケット六法」有斐閣 購入。

ポケット六法 平成22年版

平成21年9月1日の内容です。東大系の先生方が編集。

昨年使用していた小型の六法は、三省堂のデイリー六法。今日、書店には置いてなかったですネ。

ポケット六法がやはり使いやすいな~。紙質、表紙の手触り。法律の配列等も含めて、長い間、有斐閣の六法を使っているので、慣れがあるのでしょう。岩波の六法は使ったことがありません。憲法は良いという評判を聞くのですが、それだけだからナー。

二宮先生の「家族法」の第3版が出たようですネ。今の時点では、わたくしの住んでいる書店にはまだ置いてないです・・・。二宮先生の本は初版のときにしっかり読みこんだのですが、解釈論という感じがしないな~というのが感想。第2版から判例も入れ替え含めて108件補充だそうで・・・。

ただ、近い将来、夫婦別姓が通りそうなので、すぐに第4版になってしまうのでしょうネ・・・。大村先生や吉田先生は夫婦別姓賛成派で、内田先生は反対派だったように記憶しています。

新世社といえば、潮見先生の「基本講義債権各論Ⅱ不法行為」の第2版が今月中旬までには出るそうで・・・。

http://www.saiensu.co.jp/?page=book_details&ISBN=ISBN978-4-88384-142-4&YEAR=2009

こちらも期待大です。

2009年8月12日 (水)

清永聡「気骨の判決 東條英機と闘った裁判官」新潮新書

清永聡「気骨の判決」(新潮新書)を一気に夜のうちに読みました。

8月16日に同名のがNHKで放映されます。これもぜひ、見たいと思います。

内容は・・・

「吉田久、命がけで東條英機と闘った裁判官―。政府に非協力的な国会議員を排除する意図があったとされる『翼賛選挙』では、聖戦遂行の美名の下、国民の投票の自由を実質的に奪う露骨な選挙妨害が行われた。他の選挙無効の訴えが退けられる中、吉田は特高の監視や政府からの圧力に負けず、戦時中に唯一の『選挙無効』判決を下す。これまでほとんど知られることのなかった気骨ある判決と孤高の裁判官の生涯を追う」(同書の表紙裏より)。

戦争間近のあの時期に、戦争へ向かう政府・軍部に迎合することなく、戦った無名の人たちに、感動しました。Rockです、生き方が。気骨あふれるというか、反骨の精神というか。でも、知りませんでした。こういう人たちがいることを、ちゃんと歴史で教えろっちゅうねん。杉原地畝さんといい、もっと日本人に知られて良いと思うんですがネ・・・。

判決書が載っているという、書籍は、明日、図書館で借りてきます。

以下、自分の気になったところ。

53頁以下「第一回口頭弁論が開かれる前に、自ら各民事部の部長に呼びかけて、台新院内で裁判官会議を開いたのだ。議題は法律の解釈だった。・・・吉田が問題視したのは、当時の衆議院議員選挙法82条の解釈だった。」
 「選挙の規定に違反することあるときは、選挙の結果に異動を及ぼすのおそれある場合に限り、裁判所はその選挙の全部または一部の無効を判決すべし」
 この「選挙の規程」に違反して無効となる場合について、当時は、手続きの問題や管理ミスに限るという説が有力だった(『改正衆議院議員選挙法示解』)。無効な選挙人名簿によって選挙を行ったとき、選挙に際し投票所の告示をしなかったとき、告示した場所において選挙をしなかったとき、選挙人でない者が投票をしたとき、正規の投票用紙を使用しなかったときなどが、その例と考えられていた。したがって、翼賛選挙のような組織的な選挙干渉や妨害を「規定違反」に該当するかどうか、選挙法は想定していなかった。
 しかし、吉田は、衆議院議員選挙法の規定は、公選の精神を保つために定められていて、大規模な妨害や干渉によって、有権者の意思が抑圧されて、それが選挙全体に影響を及ぼすことになれば、法律が目指す自由で公正な選挙が行われたことにはならない、したがって、そのような場合は選挙無効の判決をすべきだ」という解釈を、各民事部の部長に述べて、同意を得たそうです。この会議が、のちに生きてくるのですが・・・。

以下、チェックしたところ。

67頁の前田直之助の言葉。

77頁の大河内輝耕(貴族院議員)の東條首相に対する、選挙干渉の危険性を指摘する質問。

81頁の吉田の、死を覚悟した鹿児島出張。

86頁、松尾實友の法律時報(昭和18年3月15日号)の座談会での発言。

113頁、大審院長の長島毅の法律時報の「戦争と法律」(昭和18年7月)。

117頁、憲法学者の美濃部達吉の、住居侵入罪(出征中の軍人の妻と情交する目的で回にわたってその自宅に立ち入った事件)の判例批評。

127頁以下の東條演説事件(司法省に対する脅しです)、とくに134頁以下。

141頁の戦前の裁判所の状況(101か所閉鎖、200人の裁判官・検事が陸海軍に転出など)。

141頁以下の、尾崎行雄不敬罪事件の無罪判決(三宅正太郎が裁判)。

143頁以下の、裁判への軍部の干渉の事例。

145頁以下の、岩松東京民事地方裁判所所長の義勇軍のエピソード。

159頁以下の、大河内輝耕が、貴族院予算委員会で、無効判決を取り上げての質問。

179頁。久野修慈中央大学理事長(製糖工業会会長)の吉田評。「吉田先生はね、一言で言うと『人間主義』なんです。自身が社会の底辺で苦労を重ねただけに、貧しい人にも豊かな人にも、一歳の予断を抱かずに、平等に謙虚に耳を傾け、その人のことを全て信頼しようとする。そこが立派でした。企業のリーダーも同じなのです。大切なのは商売の才能よりも、人を信頼し、人の話をどれだけ真剣に聞くことができるかということなのです」。

同頁。久野氏が「正義とは何か」という問いを投げかけた。吉田はこう答える。「正義とは、倒れているおばあさんがいれば、背負って病院に連れて行ってあげるようなことだ」。

182頁以下。尾崎末吉の昭和29年の冨吉栄二の追悼演説。

187頁、無効判決の原本が生き延びたわけ。

192頁。「吉田はどのような政治体制の元であろうとも、おかしいことはおかしい、と言い続けたいと考えていた」。

このほかにも、吉田氏は苦労して裁判官になった話、吉田の他の裁判の話など、興味深い話が載っています。

2009年8月 9日 (日)

気になるドラマ 「気骨の判決」

http://www.nhk.or.jp/nagoya/kikotsu/index.html

8月16日21時から、NHKで「気骨の判決」というドラマが放送されます。

昭和17年4月30日実施の衆議院選挙について、大審院が、この選挙を無効という判決を出すのですが(大判昭20・3・1)、その判決を書いた「吉田久」裁判長のストーリーだそうです。

当時の状況(大政翼賛会、司法の独立の危うさ、国に従属していた地方行政など)が上記HPにも説明がなされています。

自分の信念に基づいて、権力者に迎合せず、まさに「気骨・反骨」の精神で、生き方がROCKだな~。お塩さんのゴロクと生き方の大きな齟齬とは、わけが違います。

新潮新書で同名の書物をもとにしています。著者が、NHKの大分放送局の記者なんですネ。

2009年8月 8日 (土)

裁判員裁判

日本初の裁判員裁判が東京地裁で行われ、初の判決も出されました。来週はさいたま地裁で行われるようです。

7日の朝日新聞3面に、「裁判員」の名付け親、松尾浩也先生が感想を述べています。

① 法廷でのやり取りが中心の公判に一変し、市民と裁判官との協働による日本独自の「裁判員制度」は好スタートを切ったと言っていいだろう。

② 法曹三者が改革の方向性をしっかりと把握し、準備に多大な努力をされたことが感じられ、業界用語を排し、市民生活に即した言葉を使った意義も大きい。

③ 裁判員の人たちは非常に真剣で、素朴な市民感覚を漂わせながらも、全力で事件に取り組まれたと思う。

④ 今回の裁判で少し気になったのは、被告の近所付き合いや生活態度について、有利な事情を語ってくれる情状証人は見つからなかったのか、という点。

⑤ 事件の争点や審理の計画を決める公判前整理手続きが、裁判員裁判の成功の鍵をにぎっている。審理期間が長引きそうな複雑な事件でも、適切な争点整理ができるかが、これからの課題。

裁判員最初の質問は、調書の信用性についてでした。これについては、犯罪被害者団体の方のコメント、「被害者の遺族は、犯罪にあってすぐの状態のことを、ちゃんと覚えているのは無理。混乱しているのが普通」という趣旨のコメントが、印象的でした。

法学セミナー8月号では、前田雅英教授の「裁判員のための刑事法入門」(東京大学出版会)の書評が載っており、日常用語で説明しきっている点を誉めていました。最近、前田先生の著書を買っていないから(刑事訴訟法第3版も、最新重要判例250刑法第7版も買っていません)、ちょっと購入してみようかな~。

裁判員のための刑事法入門

2009年8月 7日 (金)

法学セミナー8月号

法学セミナー 2009年8月号 [雑誌]

新刊ガイド(143頁)に、小山剛「『憲法上の権利』の作法」(尚学社)を、あの棟居教授が書評。

チクッとする文も1文ありましたが(カッコ書きですが)、全体的に評価されていました。というより、「芦部憲法学の今日見られる不幸な通俗化(「目的は重要である、しかしながら、より制約的でないこれこれの方法が考えられるから、当該規制は手段違憲である~」の類の、「論証パターン」と呼ばれているらしい定型文などはその最たるものである)への強烈なアンチテーゼ」というところを評価していると思いました。「芦部憲法学の目指したものを、ドイツ憲法裁判所の蓄積したツールで実現しようとする、きわめて理論水準の高い意欲作」と述べています。

また、早稲田の松原先生が、条件関係論を書いており(118頁以下)、合法則的条件公式説への批判を展開し、論理的結合説を支持しています。

あと、最新判例演習室で、わたくしの大学時代のゼミの先輩が1つ執筆されていました!共同著書ではありますが、教科書も1冊書いていますし、頑張っているようで、うれしいです!

2009年6月24日 (水)

法学教室346号(2009年7月号)

法学教室346号と、ジュリスト1380号を同時に購入。

ジュリストについては、近日、UPします。

法学教室346号ですが、1点。

目次に誤字が・・・。

「KEY WORD 2 裁判院法施行」。

あら。やってしまいましたネ。

目次だから校正にあまり力を入れないのかな?訂正も出ないだろうな~。こんなミスなら。

クスッと笑えた誤字でした。

2009年6月13日 (土)

松尾浩也・高橋和之編「法学」有信堂

久々の法律書の衝動買いです。

ネットでは、一部で評判になっていたようですが。

これは何が凄いのかというと、執筆者が超豪華!

序章「学習を始めるにあたって」 松尾浩也 東京大学名誉教授
第1章「憲法-『法のプロセス』の基本構造」 高橋和之 明治大学教授
第2章「行政法-公権力をいかに規制するか」 小早川光郎 東京大学教授
第3章「民法-市民生活と法」 河上正二 東京大学教授
第4章「商法-企業取引と企業組織の法」 江頭憲治郎 早稲田大学教授
第5章「刑事法-罪と罰に関する法律」 佐伯仁志 東京大学教授
     松尾浩也 東京大学名誉教授
第6章「社会法-労働と社会保障をめぐる法」 水町勇一郎 東京大学教授
第7章「知的財産法-拡大する情報保護法」 松尾和子 弁護士
第8章「国際法-国際社会の法」 筒井若水 東京大学名誉教授

この豪華さ!これは買わざるを得ないでしょう。

はしがき見ると、東大教養学部「法学」用のテキストとして出版されていた伊藤正巳編「法学」の後継版ということです。新稿です。

憲法は30頁、行政法は23頁、民法は101頁、商法は28頁、刑事法は40頁(刑法は32頁、刑事訴訟法は9頁)、社会法は32頁、知的財産法は24頁、国際法は26頁で解説。短いながらも1文1文にこめられた意味を読み取るには、ある程度勉強をした人が読むと良いのではないでしょうか。

また、執筆者の先生方が各法の存在意義に重点を置いて書かれていることが、よく分かります。佐伯先生は、刑法と刑法思想の歴史に10頁も割いています。律の時代から書かれています。「刑法学のあゆみ」(有斐閣選書)を参考文献に掲げていますが、絶版なので図書館で読んで、と書いてあります。有斐閣もなんで絶版にしちゃうんだろう。もったいない。

法学

2009年5月29日 (金)

最近読んでいる本。

引越しが終わり、まだその残務処理(エアコン設置などの新しい家具の納入等)を少しずつ終え、疲れています・・・。先日も、仕事からの帰り、バスで帰宅していたのですが、降りるべきバス停を寝過ごし、終点まで・・・。バス停2つ乗り過ごして、歩いて帰宅・・・。

こんななか、最近読んでいるモノ。

バスの中で読んでいます。

極北クレイマー

まだ100頁前後ですが、海堂ワールドにのめり込んでいます。

次に、バスの中で寝過ごしたときに読んでいたのがコレ。

法学教室 2009年 06月号 [雑誌] Book 法学教室 2009年 06月号 [雑誌]

販売元:有斐閣
Amazon.co.jpで詳細を確認する

挑発的な長谷部論文でしょう。京大の毛利教授への批判が痛烈です。毛利教授の長谷部教授への批判を「そもそも、何を言おうとしているかよく分からないし」(77頁)。「表面上の意味は分かるけど、その中身がトンチンカンなんで、どう受け取ったらいいのか分からないということだよ」と、発言がぶっ飛んでいます。読んでいない人は、直接読んでみてください。

最後。

会社法   [本]

会社法 [本]
販売元:セブンアンドワイ ヤフー店
セブンアンドワイ ヤフー店で詳細を確認する

訂正がネットでUPされています。一部、書きなおしの部分もありますが・・・。

http://www1.doshisha.ac.jp/~yaito/legal_quest_seigo.pdf

近藤先生の第5版とどちらを購入しようか悩み、もっていなかったリーガルクエスト会社法にしました。まだ、読み始めたばっかりなので、後日、感想を。

訂正といえば、西田先生の刑法総論の補遺が弘文堂HPに出ています。判例刑法総論の番号の変更など、11頁に及ぶものですが・・・。

http://www.koubundou.co.jp/books/furoku/30215pdf/30215.pdf

あと、大村先生も東大出版会から「新しい日本の民法学へ 学術としての民法Ⅱ」が7月中旬に発売されます。税込8925円ですが、大村先生の論文は読んでおきたい!

2009年4月28日 (火)

法学セミナー2009年5月号

法学セミナー 2009年 05月号 [雑誌]

法学セミナー5月号を遅ればせながら購入しました。

民法学習ガイドや、現行民法典を創った人びとなどの記事を読みたかったのですが、NOMIKA債権総論の著者、野澤正充先生の「セカンドステージ債権法」も載っていました。

そこに(99頁)、2008年7月号の訂正が・・・。内容を見る限り、NOMIKA債権総論の一部免除の判例理論の説明の間違いと同様のようですネ・・・。

この訂正が今頃載るということは、判例理論を誤って理解していたのでしょうネ。

http://last-rock.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-9e6e.html

http://last-rock.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-5b29.html

今年の1月22日の記事で、NOMIKA債権総論を購入後、多数当事者の債権のところをざっと読んだところ、誤字・誤りがある旨を指摘しました。

その後、弘文堂のHPでそこが訂正されていて、で、今回の法学セミナーの訂正。

うぅん。ちょっとガックリですネ。

債権総論は、平井先生の本で勉強していたのですが、ここ(一部免除)は、いろんな本を使用しないとなかなか理解できないところだったんです、学生時代。そこをこういう誤りをしているのは、なんか残念ですネ。

いったい、いつ、どのような経緯で、この誤りに気づいたんでしょう?

気になる新刊。

池田真朗「ボアソナードとその民法」(慶應義塾大学出版会) 6月刊行予定

 言わずと知れた旧民法を立案したボアソナード。新標準講義じゃなくて、こっちを買えばよかったなー。

 慶応義塾大学出版会のページによると・・・

 民法典の歴史とその解釈学の原点を探る。
▼ボワソナード民法典と現行日本民法典の相違点を描き出し、立法者意思、ひいてはフランス民法典の解釈を反映させ、どのような条文解釈が現行民法解釈としてとるべきなのかを明らかにする。
▼日本民法典の成り立ちに興味を抱くすべての研究者に好適の書。

だそうです・・・。税込で5040円は高いけれど・・・。

2009年4月25日 (土)

法学教室344号(2009年5月号)

今日は仕事で水道橋の近くに行くことがあり、休憩時間を使って、丸沼書店に行ってきました。いいですよネ、法律書を買うなら種類も豊富だし、10%引きだし。

というわけで3冊購入。

1.法学教室344号

法学教室 2009年 05月号 [雑誌]

まだ、帰りの電車の中で読んだだけなので、少ししか読めていませんが、巻頭言の交告尚文先生の「山貞の英文法」には興味を持ちました。山崎貞「新新英文解釈研究」(研究社)という「やまてい」という愛称で呼ばれた英語学習書の話が出ています。「これをこなしておけば、実社会で出会うどんな難しい英語表現にも太刀打ちできる」(多賀敏行『外交官の「うな重方式」英語勉強法』〔文藝春秋、2008年〕より、多賀氏の英語の先生の言葉)だそうで・・・格調高い例文が載っておりそれが大好評だったそうで、本当にかなりの部数売れていたようですネ・・・恥ずかしながら知りませんでした。アマゾンなどの書評を見ると、絶賛の嵐!英文法書の礎を築いた本なんですネ。ぜひ、読みたいと思います。

新々英文解釈研究(復刻版) 新自修英文典 (復刻版)

特集が、法科大学院ガイダンス(2)-法律基本科目入門で、わたくしの大学のときのゼミの先生も書かれています。憲法は、早稲田の中島徹先生。「憲法の学修の醍醐味は、立憲主義と民主主義の調整」であると。設問が掲げられ、何をどう論じられるかにつき解説しています。

その中で・・・

「まずは、誰の・いかなる行為を・どのように問題にするのかを示す必要がある」。
「権利の有無を論じる際には、手続と実体の両面から検討すると有益なことが多い。前者は、ある結論を導く過程で踏むべき手順を怠った場合などを、念頭に置いている・・・」。

など、参考になる記述があります。「おわりに」も、わたしたち日本人に大きな問いを投げかけていて、骨のある文章だな~と思いました。こんな感想、生意気ですネ・・・。

2.民法判例百選Ⅱ債権(第6版)

民法判例百選(2)

これは買わざるを得ませんよネ。第5版と比べて36件の判決が入れ替わりです。

3.小山剛「『憲法上の権利』の作法」尚学社

 「憲法上の権利」の作法

ネットでは、かなり好評のようですネ。丸山書店でも2冊しか残っていませんでした。法学教室5月号にも広告が出ています。これはまだはしがきさえも読んでいないので、読了したら感想を書きたいと思います。

2009年4月17日 (金)

模範小六法の追録・判例速報が届く。

昨日、三省堂から、模範小六法の「平成21年版 追録・判例速報」が、佐川急便のメール便で届きました。

重要判例要旨が96件掲載されています。憲法10件、行政法15件、民法17件、商法9件、民事訴訟法8件、刑法14件、刑事訴訟法9件、社会法2件、経済法12件です。

もう少し早く欲しいなーと思います。有斐閣の重要判例解説よりも遅いし・・・。改正法令を載せてくれるのはいいんだけれど、読みにくいですよネ・・・。

もう少し、改善の余地があるように思うのですが・・・。でも、重要判例解説や判例セレクトを持たない人には、丁度良いのでしょうか。どれだけ需要があるのでしょうかネ。

2009年1月16日 (金)

法律書を初めて古本屋に売るの巻

ちょっと自分の部屋を整理しようと思いまして、以下の本を古本屋に売ろうと決めました。

新堂新民事訴訟法、論点講義民事訴訟法、重点講義民事訴訟法、上田民事訴訟法、中野ほか大学双書新民事訴訟法講義、Sシリーズ民事訴訟法、山中刑法総論ⅠⅡ、林刑法各論です。

当然、前の版。たとえば新堂民訴は第3版補訂版。

わたくしの住んでいる街の中では、一番大きい古本屋。ブックオフではないです。「専門書歓迎」とあったので、少し期待したのですが、結果は・・・・

300円・・・。

だめだ、こりゃ、こんなんだったら、法律を勉強しようとしている人にただであげた方がましだな。超綺麗だったのに。

ほかにもまだたくさんあるのになー。

法律書は新しい版が出ると、捨て本同然と言われたんだけれど、内容はまだ全然使えるものだから、1割ぐらいで買い取ってほしかった・・・。

まだ残っている書籍は、ブックオフにしちゃおうかな・・・・。ライブドアの古本買取にしようかな・・・。

2008年12月29日 (月)

法学セミナー649号

法学セミナー 2009年 01月号 [雑誌]

 特集が「書き分け・話し分け法学鍛錬術」。法的思考力、表現力を高めるための処方箋、との謳い文句で、いくつかの異なる分量で1つのテーマについて書いたり、話したりしてみることで、法的思考力・表現力を鍛えようというのが、その趣旨です。

 「なぜ、そのような書き分けになったのか、筆者がどういう狙いでどういう視点から書き分けているのかなを推し量ることから、ヒントが見つかるはず」とのこと(9頁)。

 面白そうでしたので、購入。

 憲法制定権力について、工藤達朗先生が100字、200字、400字、600字で述べています。その解説のところも、勉強になりました。憲法制定権力の『憲法』は憲法典ではなく、実質的意味の憲法なんですネ~。

 書き方の狙いについても、工藤先生の考え方が述べられていて、大変、参考になります。

 次の橋本基弘先生の「合憲限定解釈」では、最高裁判例を読め~と、教育的指導がなされているのですが、「最高裁判例の前文を読むことを勧めている」(13頁)
 って、「全文」でしょ。こういう誤植が多いですよね、法律書はとかく。出版社の校正担当、頑張れ~。

 今号は憲法と行政法で、2月号は刑法・刑訴法だそうです。

 そのほかにも、事例研究憲法、事例研究行政法の書評が載っています。行政法の方は、公告尚史教授によるもので、問題の練度が高いと褒められています。第1部の問題6、第2部の問題10は「芸を極めた達人の繰り出す極意の一手の如く淀みがない」と評されています。第1部の問題8については、「いかにも法科大学院生向けの問題を仕立てること成功した」と評されています。

 他面、異説の可能性への目配りを求めつつも、まずは穏当なところで答案を書き切る力を養うのが肝心だと執筆者たちは考えているようだとされ、その中で、第2部の問題11で、伝統的学説で答案を書くのが無難だがはたしてそれでよいのか、と特許説への傾斜を示す解説を書かれた曽和先生の姿勢に好感を覚えた、とのことです。

 そのほか、河上先生の物権法講義や、伊東先生の刑法各論など、読み応え十分です。

2008年11月25日 (火)

穂積陳重「法窓夜話・続法窓夜話」岩波文庫

今日は、文庫を2冊ゲット。

法窓夜話 (岩波文庫)

法窓夜話 続 (2) (岩波文庫 青 147-2)

いまは、ネットでも全文をあるサイトで見ることはできるのですが、やはり手元に置いておきたくて購入。今日は、夜に飲みがあったので読むのは後日!

ところで・・・(昨日の記事を見て)。

次以降は、自分用のメモ。いつか作ってみますぜぃ。以下、タカトシの番組より。こがすとダメらしいのでそこが注意点だそうです。

材料
牛乳150㏄
バニラビーンズ1/5本
グラニュー糖120g
ハチミツ10g
水あめ10g
生クリーム200㏄
バター20g

作り方
1.生クリーム・バター以外のすべての材料を鍋に入れて、弱火にかける。
2.砂糖が溶けたら、生クリームとバターを加え、弱火で25分煮詰める。
3.バットなどに流しいれ、冷凍庫で10分~15分冷やし固める。
4.食べやすい大きさにカットして完成。

2008年11月24日 (月)

法学教室339号

 発売から4日遅れで購入しました。

 いまの連載はどれも秀逸ですよネ。

 道垣内先生の信託法の論文の題名が「誰が殺したクックロビン」って。パタリロかよって思ったら、「マザーグース」からの引用だったのですネ。でも、最後にしっかりとパタリロで落ちを持ってくるなんて、道垣内先生らしいですネ。

 あとは石川健治先生の巻頭言「ところで」。松尾浩也先生が「平野龍一先生の刑法の教科書は『しかし』『しかし』とたたみかける、緊密な論理で構築されている。法律論はそのようでなくてはならない。場面を転換する働きをもつ『ところで』という接続語を挟むと、論理が弛緩してしまう」との話をされたことを書かれています。
 しかし、最高裁が唐突に一般理論を持ち出すときの常套句として「ところで」を濫用していることを知り激しく困惑されたそうです。判例百選では、この「ところで」以降の部分が「判旨」として採用されることが多く、起承転結の法律論への応用かと。
 師である樋口陽一先生も「ところで」を相対的には多用されているということで、ある日聞いてみると、「ドイツ語の num です」と回答されたという。
 石川先生はほかにも、我妻先生の「けだし」、佐藤幸治先生の「が」「この点」、学生の「思うに」「よって」など、気になる接続語は多くあるそうで。
 「しかし」の濫用も、煩わしいものではあると。石川先生は、「けれども」を愛用するようになったそうです。

 そして、石川先生も、最後に落ちを持ってきています・・・。法学者はお笑い好きが多いのか・・・。

法学教室 2008年 12月号 [雑誌]

2008年10月30日 (木)

模範小六法・ジュリスト1366号

模範小六法 平成21年版 (2009)

平成21年度版の六法は、三省堂の模範小六法にしました。旧コンサイス六法です。大学時代に使用していた以来なので、何年振りだろう?大学卒業後は、ほとんど判例六法だったからナ~。判例六法は収録法令数が少ないのでそこが不満だったのと左右に大きく開かないこと、模範六法や判例六法プロは厚すぎること、等から、久しぶりに模範小六法にしてみました。今のところ不都合なところは無いです。

あと、ジュリスト1366号も購入。今年の6月4日の最高裁判決で、国籍法違憲判決(違憲判決は8個目)の特集があったので購入。

高橋和之先生、岩沢雄司先生(国際法・国際人権法)、早川眞一郎先生(民法・国際司法)の「鼎談 国籍法違憲判決」から読んでいるのですが、「憲法から見た国籍」の高橋先生の問題提起(高橋説)は面白かったです。

従来の議論は、憲法10条に日本国民の要件は法律で定めると書いてあるので、これは立法府の裁量だとしてきました。

しかし、憲法は、国民主権を採っているので建前上憲法を制定したのは国民である、そうすると論理的には、憲法制定時点において国民は既に存在していた、場合によっては憲法以前に存在する・前憲法的あるいは超憲法的な存在として、国民の存在が想定されている、その憲法上あるいは前憲法的な国民の範囲を法律で裁量的に決めるというのは、論理的には成り立たない議論だと思う、というのが高橋先生の問題提起。

そして、論理的には憲法上の国民というのが存在し、法律の役割はその範囲を確認するということではないか。そういう意味で憲法が想定する「国民」は、国籍を持つ憲法上の権利を持っている。主権主体たる国民というのは、当然人権主体でもあるわけだから第3章の国民の権利及び義務と決めている場合の国民とは、主権主体の国民と、人権主体の国民というのは、範囲的には同じと考える。したがって、これは法律によって裁量的に決められるということではない。したがって、憲法解釈の論理として、国民は国籍に対する権利を憲法上持っている。

そして、国際社会が主権国家の併存として成立している前提にしている。そこでは、誰もがいずれかの主権国家に帰属するという形で、国際社会が構成されるのであるが、その主権国家がどういう性格をもっていたかというと、3要素からなる(国家三要素説)。権力の及ぶ対象が領土と国民により画されている。領土と国民という2つが重要な要素になっているから、どちらかの要素で関連付けられる者は、その国に帰属する権利、潜在的に国籍を持つ権利が認められるということが、まず出発点におかれるべきではないか。

たまたま日本では血統主義が採られているが、出発点では血統主義に限定されない。生地主義も妥当し、日本の領土と言われているところで生まれれば、まず潜在的に権利があると前提する。そこから出発して、その権利をどこまで制限しうるか、というふうに問題設定したほうがいいのではないか。

憲法上、国民の範囲が想定されているから、あるいは憲法以前に国民という範囲が想定されているから、法律が行うのは、それを確認することにすぎない。まず権利として持つ、それが一定の政策、立法目的(重国籍を避ける)によって制限される、その制限がどこまで許されるか、という形で議論していくべきではないか(権利論のアプローチ)。

この議論の形は、人権は憲法で保障されているけれども、法律で公共の福祉の観点から制限することは可能だ、ということと同じような論理構造になる。

学者というのは、本当に、一つ一つのことについて、しっかりと考えているんですネ~。高橋先生の著書をもう1度読み直そうっと。で、読み直すと(立憲主義と日本国憲法)、やはりそれらしき匂いのする文章はありますネ~。同書79頁以下に。権利アプローチも80頁に見えますし。

さらにもう1冊購入。

不動産登記法入門 (日経文庫 D 35)

42講で構成されていて、不動産登記とは面白いぞ~ということを分かってもらえるように書いたと山野目先生は書いています。今日は3講まで読みました。田中角栄氏と立花隆氏のエピソードなど、少し期待。ちなみにNBLに連載していたものをまとめたものだそうです。

もう1冊。

家族法判例百選(第7版)

これはさすがに少しずつ読んでゆきます。ちなみに家族法の基本書は、超コンパクトな川井先生の民法概論5をベースに、二宮先生と内田先生の本を使用。鈴木禄弥先生のも好きです。相続法で細かいところまで載っているのは潮見先生。

松坂先生の民法提要も、本当、うまくまとまっていて良いのだけれど、古い・・・。川井先生の本に後継を期待したけれど、ちょっと路線が違うんだよな~。もう少し細かいところまで書いてほしかった・・・。なので、松坂先生の本を誰か補訂してくれると良いと思うんだけれど。ダットサンは、親族法に限っては、あまり良いと思いません・・・。個人的な感想です。

2008年9月 9日 (火)

10月の気になる法律書・新刊

有斐閣は10月に結構、出しますネ・・・

1.10月は六法が新しくなりますが、ポケット六法が2日発売、判例六法Proが下旬。

2.法律学小辞典の第4版補訂版が会社法、民法改正に伴う補訂で下旬。

3.阿部泰隆「行政法Ⅰ」が下旬。阿部先生の本は面白いんだけれど・・・。

4.山口厚」新判例から見た刑法」の第2版も下旬。2判例の追加だけなのか・・・。コピーで済ませる形だろうな~。図書館で借りるか・・・。

5.リーガル・クエスト「刑法総論」も下旬。各論が好評だっただけに、見ておきたいとは思うのですが、こっちを購入するなら、アクチュアルの方がよさげだな~・・・。ちょっと保留。

6.びっくりしたのが大塚仁「刑法概説総論」の第4版。これも下旬の予定。裁判員制度などについても大塚先生の意見が載っていれば面白いんですが・・・。第3版の増補部分が本文に組み込まれるだろうし、購入したいと思います。

7.家族法判例百選の第7版。中旬刊ですネ。これは買い。

なので、大塚先生の総論と、家族法判例百選、六法ぐらいかな~、急いで買うのは。リーガルクエストも気にはなりますが、しばし待ち。

早く、色々と溜まってきた本を読まなければ。