民事訴訟法

2009年11月21日 (土)

法学セミナー2009.12 660号 その2

小粥太郎教授の「法学入門-自由に考えるための作法 ③民事訴訟法―兼子一」は興味深く読むことができました。

兼子一(1906-1973)の体系について、簡潔に表わすとともに、学問観に迫ろうとしています。

兼子先生が1938年に岩波書店から「民事訴訟法概論」を出すまで、大学生にとって「手頃な民事訴訟法の教科書がなくて、ほんとうに困った」(山木戸先生の座談会での発言)、兼子『概論』は、「ずばぬけた」著作と評された(吉川大二郎先生の座談会での発言)・・・

以下、体系のところをレジュメ風にまとめると・・・

紛争解決説→実体法と訴訟法の提携関係(分離・照応・交渉)
 分離=実体法と訴訟法(形式法)
 照応=私的自治の原則→弁論主義
 交渉=訴訟法律状態説
  ① 訴えの提起の局面=訴権の問題⇒本案判決請求権説
  ② 審理の過程の局面=訴訟法律状態説
  ③ 確定判決の局面=既判力の本質論⇒権利実在説

2009年10月27日 (火)

注目の新刊

名著「捜査法」の平良木登規男先生の「刑事訴訟法Ⅰ」が成文堂のHPによると発売中とのこと。いや~、全然知らなかったです。でも、書店ではまだ見かけませんし、アマゾンにはないし。セブンアンドワイと紀伊国屋は在庫なしで注文に時間がかかるとのこと。捜査法を上回る書物になっていると良いのですが。

2つめ。和田吉弘先生の「民事訴訟法から考える要件事実」(商事法務)。今日発売とのことで、これもうかつでした。知りませんでした。手に入れたいですネ。和田先生の本は定評がありますからネ。

民法改正研究会(加藤雅信先生代表)の「民法改正 国民・法曹・学会有志案 仮案の提示」(日本評論社)も楽しみです。

あと、前田庸先生の会社法も第12版が出るとのうわさもあるそうで。本当だとしたら、買いです。

2009年6月27日 (土)

山本弘・長谷部由起子・松下淳一「民事訴訟法」有斐閣アルマ

26日から、通勤のバスの中で読み始めたばかりです。

民訴の目的論について、本文を読むと、「お、権利保護説?」と思ったのですが、本文すぐ後のコラムで権利保護説を否定し多元説を採っていました(山本先生執筆部分)。

「はじめに」には、執筆の際に念頭にあったのは、松尾浩也先生の刑事訴訟法と書いてありました。

この辺のことは、読み終えてからの感想で書きたいと思います。

民事訴訟法 (有斐閣アルマ)

2008年11月 2日 (日)

新堂幸司「新民事訴訟法(第4版)」弘文堂

新民事訴訟法 第4版

高かったんだから、誤植とかあるなよー。弘文堂のHPで誤植・訂正が公開されています。公開するだけ、良いんだけれど。

でも、法改正等を踏まえての改正なのに、「破産宣告」→「破産開始決定手続」や、「法例」→「法適用準則」などは、間違えないでほしいですネ。これは出版社の問題でしょう。校正をちゃんとやっているのか、やったとしてもそれを反映できなかったのかは分かりませんが、高いんだから、弘文堂はしっかりやってほしいです。誤植の類が多すぎ。公表しているからまだ良いけれど。

ちなみに平井先生の「債権各論Ⅰ上」も訂正が出ています・・・。