刑事訴訟法

2014年10月22日 (水)

木谷明(山田隆司・喜多山宗 聞き手・編)「『無罪』を見抜く  裁判官・木谷明の生き方」岩波書店

非常に興味を持てた本でした。

37頁以降です。

法学部の教授陣(一番感銘をうけたのは三ヶ月先生の民事訴訟法の処女講義、宮沢先生の授業が一番面白かった=憲法の漫談でゲラゲラ笑っているうちに授業が終わったなど)というところからですネ。

77頁以降には、「令状基本問題」が出来上がるまでの経緯、
第4章「平賀書簡問題」での札幌地裁の話、白鳥事件の話、
第5章では調査官時代の話(事件の配点の話や調査報告書、調査官解説、大法廷配付の判断、
第6章「憲法判例をつくる」では、四畳半襖の下張事件、月刊ペン事件、団藤・伊藤先生の話、
そのほか、最高裁における事実認定審査のあり方や30件に及ぶ無罪判決などでは、事件への取組み方のキホンを学ぶことができると思いました。

そのほかにも法曹界で著名な先生方が登場しますので、司法界・法曹に興味のある方には、是非、オススメな本です。

2012年5月13日 (日)

誤植

池田修・前田雅英「刑事訴訟法(第4版)」東京大学出版会の

わたくしが気づいた限りでの誤植をまとめてみました。

157頁5行目;窃取罪→窃盗罪

175頁3行目「差押えの場合には・・・」の一文を削除。

175頁8行目「示されなければならない」の後に「(219Ⅰ)。」を挿入。

193頁5行目「218Ⅰ後段・Ⅴ」→「218Ⅰ後段・Ⅳ」

303頁注3の最後「(規209Ⅴ)」→「(規209Ⅵ)」

辛口の感想を以前に書いたのですが、

第3版よりかは分かりやすく改訂されていると思います。

2012年4月17日 (火)

前田雅英・星周一郎「刑事訴訟法判例ノート」弘文堂

前の記事で、イケマエ刑訴について、ちょっと評価を悪く書きました。

でも、

この刑事訴訟法判例ノートは、

学習には良いと思います。

基本書だけでは、判旨の引用だけで終わる判例紹介が多くなりますが、

やはり事案が大事。

事案を観ると、記憶にも残りますしネ。

あと見開き2頁というのもちょっと見たい・調べたいというときには便利です。

もちろん、本格的な学習には、長い判決文まで精査しなければいけないと思います。

解説の文章が、イケマエ刑訴の文章を使いつつ、行間を読み取らなければいけない部分が比較的多く補われています。

また、判例分析は、さすが前田先生(星先生)。さまざまな引用論文からかもしれませんが。

あてはめの要素を抽出し、本判決では・・・というスタイルが多いのも良いですネ。

なので、イケマエを使用していない方が、基本書を読む際の参考に使用するのが一番良いかもしれないです。前田先生の最新判例刑法250も、前田刑法を使用していない人にこそ、一度、読んでほしいものなので、同じ印象を持ちました。

ただ(この「ただ・・・」って前田先生の著書に多く出てくる表現)、イケマエとのリンクがないのは残念。

「判例教材 刑事訴訟法(第4版)」(東京大学出版会)なども良いと思いますが、読み物として、刑事訴訟法判例ノートはワタクシ的には、オススメです。

2012年4月16日 (月)

池田修・前田雅英「刑事訴訟法講義(第4版)」東京大学出版会

ほぼ読み終えました。23年改正を反映した基本の中では、早く出版されたので購入。

180~188頁などの、平成23年改正の解説は、概要が分かりやすく書いてあります。

でも、前田先生の本を読むときにストレスを感じるんです、最近。

たとえば・・・

175頁;3行目後半の「差押えの場合には、『差し押さえるべき物』が具体的に示されなければならない(法222Ⅰ⇒法107)」。

 → 削除でしょう。これは。

222条1項は107条を準用していないし、

8行目から上記削除すべき文章の、「差押えの場合には、『差し押さえるべき物』が具体的に示されなければならない)」がまた出てくる。条文引用なし(ちなみに第4版はこのパターン)。

コピペを使っているからこその誤植が前田先生には多い・・・。


あと、条文引用がなかったり(例;177頁 本文下から2行目は222条→110条と書いてあげるべきかな~と)。

基本書には、すべての条文について触れてほしいと思っているのですが、

触れられない条文があるのは、

基本書の評価としては(あくまでも個人的なものですが)、

低いものと評価しちゃいます。

まあ、わたくしの評価なんて、個人的なものなので、感想にしか過ぎないのですが。

よく、実務の子守唄なんて言われて立場は穏当(?!)かもしれないし、全体像を掴むことはできるとは思うのですが、

学説の対立も省かれていたりして、

でもそれで本当に良いのかな~、と・・・。

2012年3月 8日 (木)

花粉、ガングリオン、そして0と前田・星ノート。

花粉が・・・。本格的に飛んでいます。

空気清浄機を出し、目や鼻にもさまざまな処置を施して・・・。

嫌な季節になってきました。

おまけに、右手首の腱鞘炎が再発。激痛です。

それに加え、右手首内側にガングリオン???

右手首を手前に曲げると激痛が走ります。

重い物を持つことは、痛みのために、できません・・・。

そんななか、

買っちゃった本が2冊。

悩んだんですけれどネ、読みたいときが買いたいとき~ってことで。

近江先生の民法講義シリーズを全巻持っている以上、

やはりそろえたくなってしまう。

法学部に入った学生への学習方法等に関するアドバイス。

そして民法概説ですネ。



もう1冊は前田雅英・星周一郎「刑事訴訟法判例ノート」。

前田刑法250と同じイメージで良いと思います。

見開き2頁で、1つの判例の事案、判旨、解説。書店で中身を一度見てから購入しました。ちなみに行政法判例ノートは見開き2頁ではないんですよネ。

百選より数は多いし、見やすいし、学習の使い勝手も良さそうで、

判例学習のまとめに使用できると思います。

三井先生の判例教材も良いですし、刑訴は判例。

2012年3月 1日 (木)

池田修・前田雅英「刑事訴訟法(第4版)」東京大学出版会をゲット。

ネットで注文していたものが本日、届きました。

平成23年の刑訴法改正に対応するための改訂です。

忙しくて、感想は後日になりますが・・・。

第3版までの傾向からすれば、

判例の理解には、本書はオススメの基本書だと思います。

弘文堂の刑事訴訟法判例ノートは、3月1日現在、品切れのところが多いようですネ。

TSUTAYA、アマゾン、紀伊国屋WEBも。

わたくしの住む街の書店にもない・・・。

2012年2月16日 (木)

刑訴の平成23年改正の資料が・・・。

平成23年の刑法改正の資料は、

成文堂のサイトに高橋刑法の補遺として出ていることは以前に書きました。



刑訴は、ここでしょう。

青林書院が、

大コンメンタール刑事訴訟法(第二版)の補遺として

PDFで公表しています!39頁あります!

青林書院のTOPページの新着情報(2月15日)のところから

是非、見てください。

http://www.seirin.co.jp/

2011年10月 5日 (水)

10月に購入するかな~。

出ていたんですネ。補訂第2版ということで。

コンパクトにまとまっていて、基本設例があって、抵当権から説明を始める、というのが良いですネ。


あ、「新問題研究要件事実」(法曹会、2011)を読み終えました。

Stg、Ant、Kg、E、Rなどのドイツ語がなくなり、→論争がツイッターで起きたり、そして貸借型理論の放棄、2問削除。

貸借型理論の放棄というから、潮見先生の基本講義・債権各論Ⅰ(第2版)125~126頁の記述のような、返還時期の合意は、返還請求を受けた借主が主張・立証責任を負担すべきという考え(山本先生の民法講義Ⅳ-1契約376頁にある契約成立説=判例)に変更になったかと思いましたが、違うんですネ~。

山本先生のまとめでいうと、合意欠缺構成なのかな~と思いました。でも、山本先生の分けた2つの説とも違うとつぶやく岡口先生・・・。うーん。

それは置いといて、やはり山本先生の本は良い!すごいなー。




話を戻し。注目新刊について。

石井一正先生の「刑事実務証拠法」(判例タイムズ社)が第5版となって発売されるそうです。

●法曹実務家必携の『刑事実務証拠法』待望の第5版。被害者参加制度、公判前(期日間)整理手続、裁判員の参加する刑事裁判の導入などに対応すべく修正が施されている。「各種の証拠の証明力」では、「被害供述」「情況証拠」の項が新設されている。「証拠開示決定」などの数々の重要判例をも踏まえて大幅増補。刑事実務をリードしてきた著者が、証拠法の解釈・運用の新たな途を示す。

http://www.hanta.co.jp/hon/ISBN978-4-89186-180-3.htm

2011年8月29日 (月)

久しぶりに読んでみた。

久しぶりに本棚の奥から引っ張り出してみた。

刑事訴訟法

田宮裕「刑事訴訟法(新版)」有斐閣。

いや~、やっぱりいいな~。文章が最近の刑訴の本とは全然違う。

読んでいて、すんなりと自分の体にしみこむというか。

読みやすいし、

文章の巧さに感動します。ユーモアあるし。

刑訴が苦手という方に、古いのは承知の上で、1冊お手元にとオススメしたいです。

ちなみに田宮先生の本の演習本として・・・

セミナー刑事手続法 (捜査編)

著者:田宮 裕,多田 辰也
販売元:啓正社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

証拠編も別にあって、司法試験のタネ本だったんですよネ、これ。


田宮先生の「刑事訴訟法入門」や、松尾先生との「刑事訴訟法の基礎知識」なんかは古本屋で手に入れたな~、がんばって探して。


有斐閣新書の「注釈刑事訴訟法(付刑事訴訟規則)」は手に入りませんでした。これなんて絶対手元にあったら刑訴の学習は進むのに。なんでこのタイプの本を出さないんだろうと思います。


あ、刑事事実認定の入門本として、いままで勧めていたのは・・・

【送料無料選択可!】刑事事実認定入門 第2版 (単行本・ムック) / 石井一正/著

なんですが、

最近、ちょっとこの本を見かけまして、こちらもかなりアリだな~と思います。小説を読んでいるようで非常に読みやすい。

新司法試験刑事事実認定特訓講座―刑事系論文演習問題集続・LIVE刑事事実認定特訓講座



判例を題材にした問題で、菊池先生の答案付。刑訴を一通り入門レベルだけでも終了したら、すぐにこの2冊を。アマゾンなんかでも全然レビューがないんですが、早いうちにこの手の本を読んでおくと、イメージがつく(観点を学ぶことができる)と思うんですよネ。

この2冊を読んだら

刑事事実認定重要判決50選 補訂版 上巻

2011年5月 2日 (月)

やっとゲット。上口裕「刑事訴訟法(第2版)」成文堂

刑事訴訟法

平成22年改正の載っている刑事訴訟法の基本書がなかったので、購入。初版も良かったですし。判例百選の引用も第9版になっているし(百選9版より前に出版されたんですが、さすが)。

イケマエ刑訴より、わたくしはこちらの方が好き。細かいところまで比較的書かれているし、基本・趣旨から論証しようという姿勢がいいと思います。

また、成文堂の案内を見ると、細目次まで載っているので、サブノート作成にも有効でしょう。

http://www.seibundoh.co.jp/pub/search/022189.html

刑訴は成文堂が最近、いい本を出していますネ。