がん

2009年9月15日 (火)

部下の乳がん治療、いったん終了!

わたくしの部下が乳がんになったのが2年前の11月。

翌月から抗がん剤治療が始まり、翌夏に手術。術後もハーセプチンという薬を3週間に1度のペースで投薬。これが、昨日をもって終了したとのこと。

ひとまず、とりあえず、良かった~。そして、お疲れさん。

投薬終了をまずは目標に、応援してきたし・・・。「余命1ヶ月の花嫁」もすでに購入していたんですが、投薬終了までは読まないと決めていました。

少し肩の荷が下りた気がしました。

今後は無治療ですが、定期健診を半年に1度行うとのこと。

若年性乳がんにかかっている人は、ネットでみるかぎり、かなりの方がいらっしゃると思います。40歳から乳がん検診無料っていうだけじゃまずいんじゃないのかな。

政権が代わって、厚労省の体質改善も図ってほしいですネ。天下り先にたくさんのお金を流すのではなく、病気治療などの研究費等にもっとかけるべきじゃないでしょうかネ。

2009年7月29日 (水)

悲しいことが続きます。

川村かおりベスト・コレクション

すみません、ショックです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090728-00000529-sanspo-ent

娘さんもまだ小さいのに。

娘だけでなく孫まで乳がんで亡くされた川村カオリさんのおばあちゃんの気持ちを察すると・・・。

生まれの年がわたくしと同じ1971年。ただ彼女は早生まれなので学年は1つ上。なので、とても身近に感じられたミュージシャンでした。ロシア語も大学のときには専攻していたのにナ~・・・。

今年は、本当に、良い人ばかり逝ってしまいます。悲しいですネ・・・。

ご冥福をお祈りいたします。

K

2009年7月19日 (日)

7月17日の金スマ・川村カオリさん

7月17日の金スマで、川村カオリさんの特集をやっていました。

CCレモンホールのLIVEの前後を中心に、近況も含めて放送されました。

吉川も長年の友人ということで、アルバムに協力したことが説明され、コメントしていました。

頑張っている彼女の言葉に、こちらが励まされました。

治療は非常につらいと思うんだけれど、応援してます。がんばって!

2009年7月 2日 (木)

川村カオリさん、がんばれ!

7月1日に、約2週間ぶりに川村カオリさんのブログが更新されています。

しかし、その内容は、ガンの転移のため、CCレモンホールでのコンサート後、すぐに入院されたとのこと。

いまは通院での治療のようです。

ガンに負けるな、がんばれ!

夕方に「僕の生きる道」の再放送をやっていますネ。

そのなかで「明日がある、という生き方をしないことにした」というセリフがあったのですが、本当に重い言葉だな~、といまの自分は感じ、涙しました。

1日を無駄に過ごすことなく、生きていかねば、あたり前がどれほど大事なことなのかを、感謝しながら、生きていきたいと思います。

2009年6月28日 (日)

部下の乳がんとの戦い

手術後1年経過。

6月で手術後のハーセプチン投与が終わる予定だったのですが、休薬期間もあるということで、9月まで投与を継続することになりました。

でも、彼女の気持ちは前向きだと思います。脱ズラで大きくイメチェンした彼女は、そのイメチェンの反応を楽しんでいるよう。

わたくしは、彼女が働きやすい環境(たまには休むことも必要だと思います)を作ってあげること、これに尽力すべきだな~と考えています。

職場は、とかくストレスが溜まる場所。でも、できるだけ、職場の人間が、笑顔でいられるあたたかい家庭のような場所にしてあげられればなーと思っています。

部下を守れる上司でありたい。

2009年5月11日 (月)

映画「余命1ヶ月の花嫁」

http://movie.maeda-y.com/movie/01279.htm

たぶん、見に行かないなー。

2009年5月 9日 (土)

SONGS

7月に吉川が出演することが決定したようです。

http://www.nhk.or.jp/songs/program.html

また、清志郎さんの追悼として、特番を決定。5月10日、12日放映のようです。

http://www.nhk.or.jp/songs/staffroom/20090509.html

川村カオリさんのCCレモンホールでの公演は、無事に終わったようで。私は行けませんでしたが、川村さんは納得のLIVEだったようです。LIVE前のブログには、抗がん剤の副作用が強いせいで、体調がすぐれない、立って歌うのも困難な様子をうかがい知ることができました。当日は、どうやらアンコールの「ZOO」のみ立たれて歌われたようです。アルバムは買うぜぃ、だから、頑張って欲しい!頑張っているとは思うのだけれど、でも、これしか言えないですよネ。

わたくしの部下も、乳がんの術後の治療(投薬)の終了にめどが立ったみたいです。頑張ってきたもんな~。もう少し。人生に笑いを織り交ぜながら、楽しんで、今を生きていきましょう。

たった1度しかない人生なのだから。悔いのないように、生きていきましょう。

2009年5月 3日 (日)

訃報 忌野清志郎さん

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090502-00000100-mai-soci

ショックでした~。

再び武道館で歌ってほしかった。

小学生のときに、「いけないルージュマジック」をザ・ベストテンでみたのが、

清志郎さんを初めて知ったときでした。

とても衝撃でしたネ。CMでもバンバン使われていたい曲でしたネ。

吉川には「Honey Pie」という明るい曲を提供(歌詞も)。

吉川がデビューのころだったかな、Rock畑のフェスに参加したときに、「なんだこのアイドルが~」みたいな受け入れ方をされたときに、清志郎さんが擁護してくれたんですネ。「吉川はいいやつだ~」って。

あと、札幌での年越しのLIVEでの共演。

タイマーズも懐かしいな~。

反原発とか、Rock版君が代とか、いろんな問題提起をしてくれました。これを嫌がる人もいるんだけれど、でも、考えるきっかけを投げかけることは、勇気もいることだし、素晴らしいことだと思う。

「がん」は大切な人を奪っていくな~。

筑紫さんに続いてか・・・。

ご冥福をお祈りします。

2009年3月14日 (土)

川村かおりさんの金スマ・ドリームプレス社

今日は仕事で夜遅くに帰ってくることが分かっていたので、BDZで録画。

いま、見終えました。

川村さんの話す一言一言が、重い。

「生きたい」って。

俺らも川村さんに負けてられねーぞって。1日1日を頑張って生きなきゃ!って。

そう思うと同時に、わたくしたちが彼女たちにできることって、何なんだろうって。

「人のために生きたい」と言って、戦っている彼女たちに、わたくしたちができることって限られるのかもしれないけれど、

乳がん検診を40歳からじゃなくて、もう少し早い段階から安い費用でできるような社会にしたりできればナって。

戦っている彼女のブログはここ。

http://ameblo.jp/kawamurakaori/

2009年3月 7日 (土)

川村カオリさん、金スマ登場!

3月13日の金スマに、川村カオリさんが出ます。

乳がんの再発を公表し、現在、抗がん剤で闘病中の川村さん。

公表後も、ライブをやったり、新曲も3月18日に「バタフライ」が出ますし、アルバムも制作中ということで、彼女の今後に注目です!

世の中には、乳がんで闘っている女性がいかに多いか、部下がなるまで知りませんでした。TVで女性タレントが乳がんだったなんていうニュースは他人事のように思っていました。でも、それじゃ、いけないんですよネ。

乳がんだけじゃなくて、病気で闘っている人たちを社会でいかに支えていくか、そのような社会に変えていけるか。

そのためにできることを少しでもやれればな~と思います。

あ、金スマ13日見なきゃ。

http://ameblo.jp/kawamurakaori/

2009年2月21日 (土)

部下の検査結果

術後のエコー検査の結果が出たそうです。

結果は・・・・

問題なしとのこと。

良かった。

乳がんの場合には、10年経過を見ないといけないと言われているそうで、これからも戦いは続くのだけれど、

でも、ひとまず、ホッと。

ただ、ハーセプチンの副作用か、めまいがするとのこと。

もう、見た目は元気で、そんなこと感じさせないから、つい、仕事も頼んじゃったりするんだけれど・・・。今後は注意しよう。

これからもできるだけのことはするぜぃ!だから、いっしょに、頑張っていきましょう。

わたくしにはできることは、きっと少ないのだろうけれど、でも、できることはしてあげたいと思います。

そう、誓ったのでした。

2009年2月10日 (火)

「がん」に関する2つの記事。

1.鳥越俊太郎さんが、ガンが肝臓に転移で、10日から休養。

1日も早い復帰をお祈りいたします。また元気な姿で戻られると思います。

2.乳がんの転移を抑制するたんぱく質<CHIP>を筑波大チームが発見したとのこと。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090209-00000018-yom-sci

乳がんの転移を防ぐ効果的な新薬開発につながる、とのことで、早く、1日にも早く開発に成功してもらい、多くの人たちが救われることを、祈りたいと思います。

2008年12月19日 (金)

原田義雄さんと川村カオリさん

原田義雄さんが大腸がんを早期発見され、手術、退院され、術後は良好というニュースが出ていました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081218-00000555-san-ent

奴らは、突然来るナ~。

吉川のライブにギターでよく参加する原田喧太のパパさんなわけですが、術後良好ということで良かったです。

他方、川村カオリさんは、来年1月に12年ぶりのバースデイ・ライブ決定、来年3月にシングル、アルバムを発表と、精力的に動かれるそうで(オフィシャル・ブログより)。Rockな生き方をされているので、期待大!がんなんかに負けるな!

うちの部下も、年内の治療は終了したとのこと。昨年のこの時期からがん治療が始まったことを思い出します。職場のみんなにがんであることを告白し、辛い治療を1年頑張ってきて。本当、よく頑張っていました。わたくしも彼女から学ぶことは多かった。

まだ治療は続くのですが、これからもできる限りのサポートをしていきたいと思います。

2008年11月22日 (土)

いのちの授業

2000年から2007年まで、自身のがん体験に基づく「いのちの授業」を行ってきた元養護教諭の山田泉さんが21日午前9時12分、乳がんのため、大分市の病院で死去したというニュースが新聞、ネットで出ていました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081122-00000009-nnp-l44

「彼女ほど子供たちの心に届く授業をする人はいない」と言わしめる内容だったそうで、いまの命を軽視する風潮さえある現代に、惜しい人をわたくしたちは失ってしまいました。

心よりご冥福をお祈りいたします。

他方、川村カオリさんが21日に、原田喧太(吉川と同じ事務所で、ツアーでもよくギターを弾いてくれます)のライブにゲスト参加されたそうで。ブログを読むと、ここ最近は抗がん剤治療のせいか、少し調子は良くないようですが、歌えたことは心身に良い効果をもたらしてくれると思います。がんばれ!

2008年10月 3日 (金)

木立玲子さん「パリのおっぱい 日本のおっぱい」集英社be文庫

パリのおっぱい 日本のおっぱい―乳がん治療先進国での体験から (集英社be文庫)

「ガンというのは、トイレットペーパーみたいなものだ。1枚のつもりでひっぱっても、ぞろぞろ10枚もくっついてくる」というウッディ・アレンの言葉から、この本は始まる(8頁)。

「乳がんは、現在、日本を含む先進諸国の女性死亡原因の第1位を占めています。かつては50代以上の病気といわれましたが、発病年齢の低下にはますます拍車がかかり、40代、30代の発病も珍しくありません」(10頁)。20代の若年性乳がんも増えてきていることは以前の記事に書きました。

「“治る”という希望を持てば、すでに半分治ったも同然」と、あの「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利には賛成だ」の言葉で有名なヴォルテールも言っているそうで(11頁)、これは知りませんでした。

「第1章 人生はいつ、どこで、ぷつんと切れるかわからない」

著者が乳がんではないかと疑い、診療所を訪れたときに、最新の健康診断はいつかと訊かれ、数年前だったことを思い出し、「生きるための屋台骨である自分の体にやさしい配慮を払ってこなかった自分が恥ずかしくなった」と述べています(15頁)。

フランスでは、自分自身の医療情報を自分の手元でデータを管理できるそうです。「医師の顔など気にせずにセカンド・オピニオンを求めるために別の医師を訪れることだって簡単だ」。「医療情報は患者に属する」という大前提に立っているからだそうです。「カルテなど、医師のもとに集積される情報は、医師を介在して閲覧するが、そのカルテとて、医師の個人財産ではない」。専門ラボなどで行った血液検査などの検査結果を直接本人に手渡せないときは、検査を指示した医師へ送ったのと同じコピーが患者の自宅に届くそうで、「場合によってはあまり知りたくもない情報が頼みもしないのに自宅に届くわけで、患者は日頃からそれなりの心理的準備を強いられる」(17頁)。日本とは違いますネ。自分のカルテなのに自由に見ることのできない点は、自己決定権の観点から、日本もフランスを真似てほしいですネ。

「フランス人は幼い頃から人権という言葉を頭の中に叩き込まれる。情報の権利は人権の一部で、その中には医療情報も含まれるのだよ、と教えられる。義務教育ではいまだに哲学教育を重視し、当てられた情報を、いかに自分の頭で吟味し質問できるようにするかを訓練させられる」。「ちなみに、2003年6月のバカロレア(フランスの高校生最終年を対象に行う大学入学資格試験)の哲学の問題のひとつは、『美は社会を変えることができるか』というもの」だそうで、「高校教師に言わせると、立派な理論を述べる必要は毛頭なく、要は、この課題に対して、自分なりに考えて反応できるかどうかを試すのが目的なのだという」(19頁)。こういうところが違いますからネ。日本も戦後、同じような土壌になれるチャンスがあったと思うのですが、違った方向に向かってきていますよネ。

「フランスでは給料の46%を各種社会保険のために天引きされる。スウェーデンの54%、デンマークの53%、ベルギーの46%と並ぶ高率社会保険料である。その上、それと別に税金を支払わされる。それもこれも国民が希望した社会福祉を実現するための必要経費であるということは後で理解したが、日本の社会保険率に比べたら格段に高い天引き率で貯金もできないと、健康だったときはいつも嘆いていたものだ」。「診療時、医療費の全額を支払い、後で健康保険の払い戻し率との差額が銀行口座に振り込まれるという仕組みになっているらしい。どうせ後で払い戻されるのなら最初から差額だけ支払えばいいという声も一部で上がっているが、最初から差額しか支払わないと、医療消費者としての市民が、そのときかかった医療費の全容を知る権利、すなわち民主主義の基本的権利を放棄するのにつながる、という意見が非常に強いからである」(24-25頁)。全額支払うのが厳しい人はどうなるのだろう?社会保険率も高いから貯蓄もできないわけでしょ、すぐに大金を支払うのって難しくないのかな、というのが素直な疑問。どうなっているんでしょう?あと、信頼できない日本の社会保険庁に高率の社会保険料を預けたくないな~、と思ってしまった日本人は悲劇だな~。

「フランスでは乳がん患者団体やマスコミの早期発見を目的とした乳がんキャンペーンが功を奏して、乳がんはじめガンという言葉がタブーの域を脱している。乳がん治療がかなり発達し、その結果、死亡率も激減しているため、死に至る病といった暗いイメージで捉える人も減っていた。そういう環境が本当のことを告げるのを容易にしてくれたと言えるだろう」(28-29頁)。

「ちなみに乳房再建手術は美容整形とは見なされず、そのため健康保険から100%払い戻しされる」。「女性のガンでいちばん精神的打撃を受けるのが乳がんだといわれる。乳房を切除すると明らかに外観が変わるからである。クオリティ・オブ・ライフを高めるためにも再建手術は必要なのである」(31頁)。

「国公立、私立含め、フランスの病院のほとんどが個室か2人部屋で、全員に個別の電話が提供されている」。「これは戦後の大医療改革によって、大部屋を廃止した賜物であった。それ以前は、国公立病院には何と兵舎並みに60ものベッドが並んでいた」「フランス国民が時間をかけてやっとその手に勝ち取った権利を存分に享受している自分を見出し、恐れ入ることもしばしばだった。その気持ちをフランス人の友人に明かすと、『人生はお互いさまよ、こんどはあなたがだれか困っている人を助ければそれでいいのよ』と言われた。日本で病気になっている外国人を思わずにいられなかった」(32頁)。

また、入院患者の権利をまとめた「入院患者憲章」の抜粋が、国公立私立問わず、病院施設には必ず目立つ場所に貼ってあるそうです(37頁以下)。

木立さんは、乳がんと分かった時に、当時付き合っていたボーイフレンドがこつぜんと姿を消されたという経験をしたそうです(43頁)。ちなみに日本人のボーイフレンドだったそうで。「乳がん患者の多くが、ガンに罹ってから、人に去られた経験を持つという」(44頁)。ピンクリボンキャンペーンのコピー大賞のノミネート作品を思い出しました。

「自分が乳がん患者であることを強く意識させられたのは、休暇で日本に戻ったとき」だそうで、民営のスイミングクラブで個人更衣室がないことがわかったときだそうです。その場で、金縛りにあったように立ちすくんだそうで、見ている人はいないのに、一方の乳房を欠いた姿を見てショックを受ける人がいたらどうしようと思った瞬間に体の動きが止まったそうです(47頁以下)。

乳がん撲滅ロビー団体のことも紹介されています(49頁以下)。女性であればだれもがヨーロッパドンナに入会できるそうで(年会費10ユーロ)、①乳がん患者と一般女性が情報、心情を交換し合ってこそ、女性全体、ひいては社会全体にメッセージが伝わるという考え、②患者のゲットー化を避けるためだそうです。

フランス東部ナンシー市に乳がん患者支援団体「シンフォニー」があり、女性だけでなく、男性も会員として活動しているそうです。男性も乳がんに罹ることがあるという事実を踏まえての参加というよりは、女性をこの世のかけがえのないパートナーととらえ、乳がんを男女共通の問題として考えようという気持ちからスタートされたそうです(50頁)。

「フランスでは、何歳になろうと愛情を人生の最重要課題と考える傾向があり、愛情を軸にした人生の選択に対し、社会全体が寛大なところがある。それで苦しむ人が出てこようと、「セ・ラ・ヴィ(それが人生というものさ)」なのだ。愛情を真剣に生きなかったら何のための人生?というところがある」(54頁)。わたくしも大学に入るまでは、そういう考えでしたネ。愛のほかに何があるんだって。でも、大学に入る頃ぐらいからはこの考えは変わりました。

黒澤明監督の「生きる」からも、人間が生きることの意味を真っ向から取り上げた映画として、取り上げられていました(62頁)。この映画は本当、考えさせられますよネ。

フランスでは、「医療費は国に任せておけばよくて、手術をして、乳がんと決定した場合、医師が『難病100%払い戻し条項」の指定患者としてフランス社会保険事務所に申請し、それ以降、乳がんに直接関係した医療行為は治癒したと見なされるまで、100%払い戻しされるということだ。化学療法などによって極度に疲労している場合は、外見からそうは見えなくても、身体障害者と見なされ、フランス国鉄などに限って、同伴者の交通費が半額になる措置もあるという。『難病払い戻し条項』でもっとも高い率を占めるのがガンとエイズである」。「なぜフランスでは民間の保険がまったく発達していないのか、なぜ社会保険料が税金は別にして給料の46%と異常に高いのか、なぜ郵便貯金高が少なくてもフランス国民がのんきにしていられるのか、その理由を初めて理解した」(65頁)。

第2章「病気は人生の一部ではあっても、死の一部ではないのよ~ジュリエット・グレコー」

フランスでは、男女ともガンが死亡原因の第1位を占めていること(男性は肺がん、女性は乳がん)、ガンに罹った場合は国が治療費を丸ごと面倒見るため国民健康保険の赤字が累積し、赤字を減らす唯一の方法は、禁煙対策と早期発見しかないという結論から、2002年、シラク大統領は政策の第1目標として「がん撲滅」を掲げた(69頁以下)。2004年からフランスに住む50歳から74歳のすべての女性がマンモグラフィの無料検診を受けることが謳われ(その後、50歳から35歳に引き下げられている)、2年ごとに4枚の映像を撮ること、映像を読み取る専門家を養成するなど、「見落とし」を防ぐことに重点がおかれているそうです。「形だけのおざなりの集団検診は予算の無駄遣いであるばかりでなく、見落とさなければ治るはずの患者まで無理やり重病人にしてしまうことがあるということを再確認した上」での政策決定だそうです。

「無頓着が災いして、患者の立場に立たされた人間の気持ちをおもんぱかることを知らなかったわたしによって、傷つけられた人もきっといるに違いない。その人たちに今、謝りたい」。これは、きっとわたくしにもあると思う。悪気はもちろん、ないのだけれど、自分の無知・無頓着により知らない間に傷つけたことがあると思う。これは、乳がんだけではなくて。よく、「相手の立場に立って考えること」の重大性が言われるけれど、そんな簡単なものではないと思う。自分も、ある点について、マイノリティーになったことがあるのだけれど、そういう立場に立って初めてわかることはたくさんありました。「知的想像力の問題」と木立さんは言います(71頁)。

「『骨転移は今や治る転移です。乳がん治療の進歩には目覚ましいものがありますからあまり心配するにはおよびません』」と放射線医師の説明があったそうです(74頁)。川村カオリさんも骨転移があるとの告白がありましたが、ぜひ、頑張って治してほしいと思います。「骨転移というのは、中身ではなく箱に問題が起こったようなものだから、それほど深刻になるな」(75頁)。

クオリティ・オブ・ライフという考え方は、80年代初頭に欧米で広まり、「医師はもはや治療を選ぶだけではよしとせず、もっとも効果的な手段を持って、患者の不便さを最小限に抑えながら病気と取り組む努力をするようになった。その根底にあるのは、『病気は生き延びるだけでは十分とは言えない。生き延びるに足る条件の下で生きる必要がある』という考え方だ」。「クオリティ・オブ・ライフを測るバロメーターとして、人体機能が体に与える満足度、治療結果がおよぼす体の不便さ、感情・不安などの心理状態、対人関係の4部門」をフランス腫瘍心理学協会は挙げているそうです(82頁)。QOLという言葉は仕事がらよく聞いてはいましたが、この言葉をより深く理解できたような気がします。

「日本の新聞に、乳がんから骨転移し、ホスピスケアを受けていたが、奇跡的に治癒し日常生活に戻ったという女性の話がとても大きく取り上げられていた。いわゆる感動秘話というやつである。どの程度の骨転移かの詳細には触れられておらず、骨転移とホスピスの文字だけが大きく前面に押し出されていた。その記事を読んだ読者はだれでも、感動するような劇的な書き方である。ただし、あくまでも患者以外の読者は、という条件付きである」(83頁)。「読者の受けを狙った感動記事が予測もつかない不安をまきちらすこともある」。「ガンともなると人を不安に陥れるサスペンスがぎゅうぎゅうに詰まっている。ホスピスから回帰した女性の浪花節的記事の横に、小さくてもいいから骨転移治療の最新情報を伝える記事があったら、一部の読者の動揺は最小限に抑えられたと思う」。「ガン治療のための研究はすごい勢いで進んでいるが、一般に流布しているガン情報が、必ずしも最新情報であるとは限らない。それどころか、たいていは数年前に家族や親戚がたまたま遭遇した情報であることが多いのだ。正しい情報が必要なゆえんである。情報を送る側に身を置いてきた者として、ホスピスから社会復帰した女性の記事には身が引き締まった」(85頁)。ここは、「だれのための報道か」という題がつけられています。ピンクリボンキャンペーンの話は、以前から少し書いてきました。多くの方は、純粋な気持ちでかかわりを持たれていると思うし、そのような活動をしていると思うのだけれど、「患者以外の読者は、という条件付きである」との言葉が示しているように、患者さんたちの気持ちを十分に踏まえているのか、疑問に感じることが多々ある。マスコミは「第4の権力」と言われることを本当に分かっているのか、意識しているのか。

日本でもガンの在宅治療が叫ばれ、日本でもガンの在宅治療が推進されている現在、民間医療保険のコンセプト自体(契約内容が病院の宿泊代の保証と化していること)が(治療そのものに対する保証に)見直されてしかるべき時期に来ているのではないだろうか(86頁)。入院も通院もしていない、自宅の錠剤治療だと給付が断られたことから(85頁)、このように述べられています。

「落ち込みを防ぐ秘訣を教えてくれたのも友人たちだ。それは、どんな困難なときにも、困難さの中からささやかな喜びの種、つまりシャンペンで乾杯する口実を見つけ出し、相対的にふさぎ虫を小さくするということ」(92-93頁)。

「サルモン先生はその1年前、交通事故に遭いしばらく入院していた。長年医師を務めてきたけれど、文字通り患者の目線で医療を見るのは初めての経験だったと言う。医師、看護師の言葉が、どれだけ患者の治りたいという気持ちに影響を与えるかが痛いほどわかり、仕事に復帰してからは患者との距離がぐっと縮まったと告白していた。患者が心配のあまり、『先生、ちょっと』と話しかけたとき、『今時間がない」と答えるか「5分はないけど、4分ならあるよ』と答えられるか。『瓶には半分も入っている』と考えるか、『半分しかない』と考えるか。わらにもすがりたいときの心理を医師が理解しているか否かで状況が変わる」(93-94頁)。ここは、大事ですネ~。相手の立場に立って云々とさきほど書きましたが、まさにこのことですよネ。

ギリシャの哲学者エピクロスの言葉「生きている限りは死は来ず、死んだときはわれわれは存在しないから、したがって死を怖れる必要はない」(95-96頁)。あこの言葉を受けて、木立さんは「死ぬということは生きるということだ」と述べています。実は95頁には、ガン専門医は次なる転移、再発が予測できないため「治癒」という言葉を使いたがらない、本当に治癒したといえるのは、患者が、その国の平均年齢に達したときで、木立さんの場合は、日本女性の平均年齢に達したとき、70歳を優に超えなくては科学的に治ったのかどうかがわからない、という記述があります。実は、木立さんは、2006年3月9日、パリで逝去されました(52歳)。しかし、その記述の後に、「70歳を超えたということは結果論であるから、そのためには、やはり、いまこの一瞬一瞬をしっかり生きていくしかなくなるということになる」と述べられています。

「わたしが敬愛するシャンソン歌手のジュリエット・グレコから『病気は人生の一部ではあっても、死の一部ではないのよ』と勇気づけの言葉をもらったことがある。インタビュー中のことだ。わたしが乳がんに罹っていることを知っての言葉であった。気分がふさいだときは、愛すべき友人たちの顔とともにこの言葉を思い出して、気分を奮い立たせることにしている」(105頁)。すごいな~。グレコさん。

この本の105頁、115頁で紹介されているキャロル・ハーシュバグ、マーク・I・バリシュ著、安次嶺佳子訳「癌が消えた~驚くべき自己治癒力」(新潮文庫)、ノーマン・カズンズ著、松田銑訳「笑いと治癒力」(岩波現代文庫)は、読んでみようと思います。自己治癒力については、免疫革命等の安保徹先生の本で、わたくしも人間が持っている生命力の強さを信じています。

ここから先もまだまだ自分にとって、メモしておきたい参考となる箇所はとても多い本です。看護師の心理学研修の話(122頁)、ホメオパシー(131頁以下)、気功でガンに克つ(135頁以下)、病院でエステティック(145頁以下、特にCEWフランスの話。151頁)、腫瘍心理学相談室の話(153頁以下、特に154頁「絶対にとってはいけない行動のひとつに、ガンの原因をストレスや精神状態に直接結びつけてしまうこと」との指摘。「ガンはDNA(遺伝子)の配列にエラーが生じたために起こる現象であることは証明されているが、なぜエラーが生じたかの原因がまだ明らかにされていない」。)。第3章「治りたかったら、良い子になってはいけない」では、主に、日本文化論・女性論が述べられています。

読んでいてどうしても気になったのは、1つ。173頁に「母国語の低下」として言葉の問題を取り上げているんだけれど、「ずつ」が「づつ」と表記されているんですよネ。日本語の美意識の問題なので、主観的なものになってしまうかもしれないのだけれど、現代仮名遣いは「ずつ」が正しい。「づつ」は歴史的仮名遣いで、本来的にはこちらなんですがネ。テレビのテロップでも「づつ」がよく出てくるんですけれど、やめてほしい。ただ、表面的な問題であり、この本のもつ価値は失われません。ぜひ、一読をお勧めします。

川村カオリさんの友人の吉川晃司も、10月1日にピンクリボンに関連するコメントで「この世のすべての命よ、みんな頑張れ!」(モバイル・キャストより)。わたくしは吉川のこういうところが好きです。

2008年10月 1日 (水)

「乳がん」について考えさせられた1日。

今日は、乳がんについて、いろいろと考えさせられる1日となりました。

まず、川村カオリさんの乳がんの再発のニュースを聞きました。彼女のブログは毎日チェックしているのですが、肺炎で調子が悪かったりということもあって、大丈夫なのかな~と思っていましたが、まさか再発とは思ってもいませんでした。彼女に対してしてあげられることはないのだけれど、精一杯、エールを送りたいと思います。

そして朝日新聞の2面に川村カオリさんのことが紹介されていて。

さらに中面には、ピンクリボン・キャンペーンのコピー大賞やら、ポスター大賞やらの発表で、YAHOOのトップページもピンク色に。その記事も朝日新聞に載り、ネットを開けては「あなたは乳がんについて正しく知っていますか」。

前にも記事にしましたが、コピー(作った人も選考した人も投票した人も)は、本当に、患者さんの気持ちを理解しているのかなって。言わんとする趣旨は分からなくもないのだけれど(理念は素晴らしいのだけれど)、それらのコピーを反対解釈すると、傷ついてしまう患者さんがいることは、想像に難くないと思うのです。もっと別な方法での啓蒙活動があると思います。

今日は、部下から木立玲子さんの「パリのおっぱい 日本のおっぱい ガン治療先進国での体験から」(集英社be文庫)を借りました。フランスと日本の医療制度の違い、人権先進国ならではの個人主義的な考え方、社会保障制度の違いなど、勉強になりました。日本とは違うな~、なんでこうも違うんだろうと。政治家や厚労省の役人に理念がないのかな。あっても実現しようにもできないのかな。

パリのおっぱい 日本のおっぱい―乳がん治療先進国での体験から (集英社be文庫)

2008年9月20日 (土)

闘病中の部下の復職。

若年性乳がんで昨年の12月から戦っている部下がいます。

12月下旬から抗がん剤投与の治療を受けながらも、仕事を頑張ってくれ、6月に手術のため、休職。そして、今月中旬に、復職。まだ、ハーセプチンの投与が9か月続くようです。

しかし、復職後は、手術前に比べて、顔色がいい。元気がある!部下の頑張りに脱帽です。

復職まで、とてつもなく、大変な戦いをしてきました。自分にできることというのは、ほんのわずかなことしかできないし。むしろ、彼女の闘病生活からこちらがヤル気と頑張るエネルギーをもらったような気がします。多少、仕事などがきつくても、彼女の闘病に比べれば序の口!と、自分自身を叱咤することができました。

乳がんのことについて、自分でも知らないことが多くて、ネットでいろいろと調べました。そのなかでも、若年性乳がんにかかられた方の闘病記のブログは、大変、勉強になりました。残念なことに、闘われた末、お亡くなりになられた方のブログも読ませていただきました。旦那さんが現在も更新しています。志の高いであろう「乳がん撲滅キャンペーン」が、逆に患者さんたちを傷つけてしまっていることもあることも、現在闘病中の方のブログから学ばせていただきました。

身近にそういう人がいないと、分からないことって多い。

だからこそ、戦われている人たちの声を聞くためにも、ぜひ、ブログで思いを、聴かせてほしいと思う。また、どのように戦われているかを知ることで、多少なりとも、心が落ち着くこともある。

身近にそういう人がいないと、わからないことって多い。

身近にいても、分からないこともあるから。

だから、相手の立場に立って考えられる(言うは簡単だけれど、かなり難しいことだと思います)、思いやれる人になれればナ~と。そう思って、仕事をしているつもりなんだけれど、つもりじゃダメだよな~。明日からがんばるか。

2008年8月 8日 (金)

映画「余命1カ月の花嫁」

榮倉奈々と瑛太とでW主演で来年5月公開予定で「余命1か月の花嫁」をやるそうです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080807-00000055-sph-ent

この映画が公開される頃には、部下の治療もほぼ終了ということになっていると思います。なので、きっと、感慨深いことになるでしょう。

それにしても、暑い日が続きます。外では蝉が鳴いてうるさい!家の窓にもぶつかってきている・・・。今日は、地震もありました。初めて縦揺れを経験しました。揺れている時間は短かったのですが、ちょっと怖い経験をしましたネ。

2008年6月 5日 (木)

川村カオリさん。

歌手の川村カオリさんについて、びっくりしたことが2つ。

1つは、川村カオリさんのお父さんが、SEMPO・杉原千畝さんの部下だったこと(ソ連の貿易会社に勤めていたそうです)、そして、川村カオリさんの両親の仲人をしていたそうで。川村さんのブログ(08年4月22日)に記述があります。

そして、もう1つ。2004年に乳がんと戦っていたんですネ・・・。お母様も乳がんで亡くしているそうで。彼女自身も左乳房を切除しているそうです。「乳がんになり生きるということが漠然と変わった。いつ死んでも悔いのない人生を送ろうと思うようになった。生きることに真面目になった」と彼女は、07年9月29日の都内の乳がんのトークイベントでコメントしています。この重い、価値のある彼女の言葉を世の中に拡げないといけないですネ。

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部下がいま、乳がんで術前療法の副作用と戦っています。しかも働きながら。術前最後の抗がん剤投与が終わったのですが、副作用がかなり強く出ているようです。

どんな言葉をかけてあげればいいのだろう。どうやって励ませばいいのだろう。何をしてあげられるのだろう。

2008年5月30日 (金)

乳がん

たま~に、「乳がん」で検索して、このページに来ていただいている方もいらっしゃるようです。詳しい話は書けないので、大変申し訳ないのですが、わたくしの部下が28歳で乳がんであることが判明。現在、術前投与で、先日、最終投与が終わり、約1ヶ月後に入院・手術、その後、リハビリ、放射線治療、術後投与、という流れになっています。

働きながら治療することを彼女は決め、抗がん剤の副作用と戦いながらも、彼女は仕事も一生懸命、こなしています。彼女もブログで治療の経過を逐次UPしているので、どこかでご覧になっているかもしれませんネ。

その彼女に、上司としてしてあげられることは、限りがあるし、自分の上司や社長にも理解してもらわなければいけない。

術後は休職となってしまうのですが、彼女が無事に復帰、完治したときに、すんなりと仕事が行える環境にできるよう、自分に出来ることはそれぐらいだと、考えています。

彼女の頑張りには及ばないものの、一緒に戦っていく気持ちはしっかりと持って、ともに成長していければ、と考えています。

ここを「乳がん」で検索して訪れた方は、もしかしたら乳がんに罹ってしまった方か、家族・友人など、周りに罹られてしまった方がいる人なのかもしれません。もしそうであれば、とても大変なことであるし、御苦労・御心痛があると思います。それでもただ「生きる」、ただそれだけのためにできることをしていかなければならないのだと思います。

頑張っているとは思うのですが、それでも「がんばれ」と応援したいと思います。