刑法

2016年3月19日 (土)

前田雅英「法の奥底にあるもの~ゆく川の流れは絶えずして万事塞翁馬」羽鳥書店

こちらもすぐに読了。
学問的に学ぶところは、佐藤幸治先生の本よりはなかったのですが、面白く読みました。
首都大学東京の話は・・・15頁以下の都立大学からの改編の話(15頁以下)と、名誉教授の話(144頁)。

1979年犯罪白書の日本社会の分析(20頁)。

刑法研究会の話(48頁以下)。

ミュンヘンの控訴院の1861年の判例(福田先生批判)。

法解釈は価値判断であり、価値判断を隠す手品である~鳩サブレ型解釈論はダメ(70頁以下)

平井宜雄教授の民法の初講義の受講(97頁)

共謀共同正犯に関する藤木教授の発表に対する木村亀二教授の指摘(99頁)

「事実」の重み(市川海老蔵事件=全治10日の傷の重さ)(123頁)

勘違い騎士道事件と正当防衛の範囲(127-128頁)


具体的妥当性を重視し、国民の規範意識(ポピュリズムとは異なる)に支えられた実質的犯罪論には、共感できるところがあります。

しかし。

しかしなんです。

具体的妥当性は誰が決めるんでしょう。「国民が」というのですが、それを時の権力がいいように使う危険性があると思うのです。

2016年3月10日 (木)

電子書籍 山口厚「刑法(第3版)」有斐閣

山口先生の刑法は、電子書籍化されているんですネ。書籍でも持っているのですが、電子書籍化されていることを知り、即購入。i-phoneで読んでいます。

そのほか、芦部憲法第6版も。



行政法は、「基本行政法(第2版)」であります。

民法はハイブリッドの総則第2版と家族法第2版をhontoで購入。民法や訴訟法、商法が充実すると良いのですが・・・。

本を読むとき線を引くのですが、電子書籍でも一応、マーカーを引くことが出来ますが、制限があるようで、山口刑法は、100頁も行かないうちに引けなくなりました・・・。

2016年3月 9日 (水)

山口厚「刑法総論(第3版」有斐閣、フライングゲット

某書店で、棚に並べられる前の台車に載っている山口総論第3版を発見。即、購入しました。3月10日発売予定ということでしたが、1日早くゲット。

はしがきを読むと・・・

1.実行行為の危険性の現実化によって因果関係を判断するという理解を作為犯のみならず、不作為犯にも行き渡らせることを明確にしたこと
2.上記1の要件と並んで、結果の発生が結果回避義務の違反に基づくことが結果帰属の要件となることを明確化

3.結果原因の支配を実行行為性・正犯性の基準として重要視するという理解を、過失犯の結果回避義務を含む作為義務及び関連する論点の理解にまで及ぼした

4.共犯論においては、理論的な整理を進めたほか、最高裁判例を踏まえて承継的共犯について再検討を行い新たな試論を展開し、過失犯の共同正犯についても過失犯・共同正犯に関する議論の進展に応じた新たな考察を加えた

5.従来こだわってきた構成要件概念については、実質的に考慮されるべき点が確認されるのであれば、あとは「概念の使い方」の問題にすぎないという観点から、通説的な見解である違法・有責行為類型説にあえて異を唱えるまでもないと考え、それにも対応した記述を行った。

ううん、第2版の実行行為概念に続き、構成要件概念についても・・・。

山口総論は、はしがきで衝撃を受けますネ。

これからじっくりと味わいたいと思います。

2015年1月31日 (土)

大塚仁「講演 私の刑法学~人格的刑法学の確立」青林書院

青林書院のサイトを見ていて、
新刊で出ると知って、速攻ゲットしました。

今年で92歳。

中央大学2年20歳のときに徴兵。
徴兵の話が結構、詳しく載っており、本書の半分近くを示す
かなり苦労されたのですネ。

でも、軍隊の時の話の節名が「刑法学の基礎としての海軍生活での体験」となっており、人格的刑法学を支える礎となったことがわかります。

終戦後、東大に入り、当初は小野清一郎先生の刑法の講義を受けていて興味を持って聴講していたそうなのですが、教職追放を受け、東北大で新派の木村亀二先生の集中講義で、新派の理論を非常に不満に感じ、当時2学年生に対する刑訴の講義を担当されていた団藤先生に相談に行った、なんていうエピソード(49頁以下)などは、とても興味深かったです。

軍隊での話、東大主席卒業など、本当に優秀なのですが、
やはりお人柄の良さを伺い知ることができる、講演です。

実務に大きな影響を与えた大塚説。あまり大塚先生の本を読まれて勉強している方は少ないのでしょうけれども、刑法概説各論や刑法入門の改訂作業を行なっているとのことですので、出版をお待ちしたいと思います。

2014年10月22日 (水)

木谷明(山田隆司・喜多山宗 聞き手・編)「『無罪』を見抜く  裁判官・木谷明の生き方」岩波書店

非常に興味を持てた本でした。

37頁以降です。

法学部の教授陣(一番感銘をうけたのは三ヶ月先生の民事訴訟法の処女講義、宮沢先生の授業が一番面白かった=憲法の漫談でゲラゲラ笑っているうちに授業が終わったなど)というところからですネ。

77頁以降には、「令状基本問題」が出来上がるまでの経緯、
第4章「平賀書簡問題」での札幌地裁の話、白鳥事件の話、
第5章では調査官時代の話(事件の配点の話や調査報告書、調査官解説、大法廷配付の判断、
第6章「憲法判例をつくる」では、四畳半襖の下張事件、月刊ペン事件、団藤・伊藤先生の話、
そのほか、最高裁における事実認定審査のあり方や30件に及ぶ無罪判決などでは、事件への取組み方のキホンを学ぶことができると思いました。

そのほかにも法曹界で著名な先生方が登場しますので、司法界・法曹に興味のある方には、是非、オススメな本です。

2014年6月22日 (日)

山下純司・島田聡一郎・宍戸常寿「法解釈入門・・・法的に考えるための第一歩」有斐閣

近時の若手の有力な法学者による法解釈入門。

入門と言いつつ、かなり高度なところまで扱っていますが、
真面目な法学とたる者は、是非、読むべき本だと思います。

と言いつつも、出版当時は気にはなっていたものの、
触手が伸びなかったのも確か。

でも、最近の色々な論文を読んでいると、この文献の引用が多いと思っていたところへ、
トドメは民法の大御所・京都大学名誉教授の前田達明先生の法学教室405号から始まった連載「『法解釈入門』の入門」(同52頁以下)。

この本をよく理解するために、法解釈についての基礎的知識を確認しようというのが目的だそうで、
ロースクール、法学部の学生、教える側も読むべき本として絶賛しています。

この連載もお茶目な例で、面白いです。




最初は解釈の初歩からなので、かったるいなーと思われるかもしれませんが、だんだんと、いや急激にレベルが上がっていきます。

わたくし一番のオススメなところは、
山下先生の第7章(全部良いです)、特に権利外観法理はルールではない、というところでしょうか。

2013年7月 3日 (水)

お久しぶりです。

またしても忙しさのあまり、久々の更新となってしまいました。

この間にもいろいろな書を買い、
2007年に乳がんを患った部下の入籍報告があり。
激動な毎日を送っています。
そんななか前クールでやっていたドラマも相当見ましたネ。
月;ガリレオ;緻密さに欠けていたように思います。
水;家族ゲーム;結末がどこへ向かうのかわからず、そこが面白かったですネ。
木;潜入探偵トカゲ;以外にも面白かった。最終回は「えっ」っていう感じでしたが。肝心の逮捕シーンを略しやがって・・・。
金;TAKE5。ストーリーがだんだんパワーダウンしていく感じでした。
日;八重。会津は可哀想ですネ・・・。
 ;空飛ぶ広報室。航空自衛隊のいい宣伝番組でしたネ。毎回泣けるストーリーで全体的に面白かったと思います。
このほか、WOWOWのERが月~金。
ドクターGも面白いですし、ナイナイのバラエティも見てますし、
休日は溜めていたブルーレイを見るので忙しい・・・。
購入した本。
まずは海堂さんのコチラ。


働きすぎて体調を崩していたこともあり、ちょっと勉強しておこうと思って購入。いま読み始めたところです。

そして2月に出ていたんですネ。



「螺鈿迷宮」「ケルベロスの肖像」を読んでないと
内容はわからないんじゃないかな~。
後半の盛り上がりが若干欠ける気がしました。
「ケルベロスの肖像」を読んでいたからでしょうか。

新書は1冊。


木山先生が薦めていたものでしたので、購入。
ただ、思っていたのと違ったな~。
あちこちの書店で探したけれどなかなか見つからず、
勝手に期待値を上げすぎていたのかもしれません。
参考になる記述ももちろんありましたが。
もっと多くの接続詞について解説してほしかったな~というところです。新書だからスペースがないというわけではありません。他の記述を削ってでも出来たのではないかなと思いました。


続いて法律書。
まず、こちらは書店で見つけて衝動買い。



足りなかったといわれていた(それでも簡潔にして参考となる記述でした)事実認定の記述を大幅に加筆し、演習問題もついた、旧版からのバージョンアップです。分かりやすくて、ページ数の割に読みやすいです。すぐに読めると思います。



こちらも書店で衝動買い。


噂の「憲法ガール」です。

帯に宍戸先生が推薦文を書いているとなると、どんなものか読んでみたくなり、購入。購入したのはすでに3刷目(6月1日第1刷、6月15日で第3刷と売れているようです)でした。

読了後の感想は・・・
①宍戸・解釈論の応用と展開、小山・作法、駒村セミナー連載をベースに、判例を「はしご」として論文を書くためのもので、読者は少なくとも宍戸・小山先生の両著作を読んでいないと分からないのでは?1回読んだだけでは分からないと思います。2、3度回して、ようやく分かってくる、そういう本だと思います。
②論文の一つの「型」を提示したところに意味があり、7年分の答案を読み込むとどのようにして論文を書けばよいのか、どのような論文が考査委員好みなのか、見えてくると思います。内容的にも上記①を踏まえており、高度なものだと思います。
③好みの問題かもしれませんが、文章はあまり巧くないような・・・。誤字・脱字は仕方ないのですが(116頁*4の「保護範論証」⇒「保護範囲論証」など)、理由づけだったり説明の仕方が少し足りないように感じますが、好みの問題ですネ。


佐伯先生の刑法総論も購入。



宍戸先生の本と同じく、頭の中をかき回される本です。でもそういう思考の戦いをすることが大事だと思うんですよネ。

刑法と言えば、西田先生の訃報が・・・。残念ですネ。
ご冥福をお祈りいたします。

2013年5月 2日 (木)

衝動買い。

ついに見つけました。

そして、昨日発売日の小林秀之先生の新世社の新法学ライブラリ10「民事訴訟法」。

はしがきを読むと、「標準的なテキスト」だが「これ1冊で勉学に足る」とのこと。


「一人の著者の考え方に基づいて全体を解説するほうが学習としては有用だろう」

え、いままでのたくさんの共著は???とみんなが突っ込んだと思います。

佐伯先生のものより先に小林先生の民訴を読むと思います・・・。

2012年3月28日 (水)

前田雅英「刑法各論第5版」を読む(92~119頁)

94頁 注3と注4入れ替えが正しい?

103頁<扶助を必要とするとは>「助力がなければ通常の日常生活を営むことができない場合と解する見解もあるが」の後に、(大判大4・5・21刑録21輯670頁)を入れた方が・・・。

113頁 監禁罪について、被害者が監禁されていることの認識の要否
     → 改説。不要説。

118頁 下から2行目 民法822条は平成23年改正。「懲戒場」はなくなったのですが・・・。

西田各論とあわせて読むと刑法各論の力が付くと思います。

前田各論は、第5版で、第4版以上に判例の引用が増えています。

2012年3月25日 (日)

西田典之「刑法各論(第6版)」弘文堂、遅ればせながらゲット。

1週間前に注文した、西田先生の刑法各論(第6版)が

本日、やっと届きました。

刑法各論の本は

23年改正反映のものとして、前田各論に続く2冊目ゲットです。

早く読みたい~けれど、忙しい・・・。

更新の頻度も落ちていますが・・・

忙しいだけでなく、

花粉も・・・。

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