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2021年11月 3日 (水)

平野裕之「コア・テキスト民法<エッセンシャル版>」新世社

民法全体を表した本を2冊購入しましたが、そのうちの1冊。
もう1冊は、河上正二先生の「新ブリッジブック 鳥瞰民法(全)」(信山社)で、こちらは後日、感想を書きます。

ということで、
平野裕之「コア・テキスト民法<エッセンシャル版>」(新世社)。

これ、スゴ本だと思います。単に民法全体を概観したものではないです。

はしがきにも書かれていますが、
「初学者用の入門書ではない」ので、いきなり独学でこの本から勉強するのは駄目だと思いますが、
きっと司法試験予備校等が読解講座みたいなものに使うのではないのかな~と予想されます。潮見先生の民法(全)よりオススメです。

「基本コンセプトは、司法試験受験者で相当の実力のある者のまとめないし辞書代わりに使えるハンディな書物」
「最近の法改正で民法がどう変わったかをざっと勉強しようという法律実務家用」

です。

そして、お弟子さんなんでしょうか、平成国際大学法学部の鈴木尊明講師が、
コア・カリキュラムと、
趣旨・規範ハンドブック(辰已法律研究所)を使い、
重要論点の落ちがないようにチェックされたという点が、本書のウリですネ。

さらに百選とのリファレンスも付いています。

最新の判例は、令和3年6月29日の公序良俗に関する最高裁判例までです。

うまくまとめられているし(例えば事務管理は5頁)、具体例もしっかり掲載されているし、事務管理で言えば「準事務管理」もフォントを落としてますが(重要度が低い、細かい論点はフォントを落として掲載)しっかりと記載。無償委任との連続性を指摘するなど、学問的香りも残していて(こういう表現は失礼に当たるかな、すみません)。

また、ちょっとした一文が気が利いているのです。下線が引かれているところも、気が利いているのです。
これは読み進めていくと、分かると思いますよ。

民法1冊本では、現時点で超オススメです。

 

 

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