浦部法穂「憲法学教室(第3版)」日本評論社
解釈改憲による集団的自衛権肯定→安保法制、
想像通りです。というか、そのとおりです。立憲主義からすれば(佐藤幸治「世界史の中の日本国憲法」参照)、大半の憲法学者の仰るとおりになると思います。
でも、三段階審査についての言及はなく、24条の解釈論もなく・・・、残念。というか、ないことが答えなのでしょうか。
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書店で見つけて購入。
某書店で、棚に並べられる前の台車に載っている山口総論第3版を発見。即、購入しました。3月10日発売予定ということでしたが、1日早くゲット。
はしがきを読むと・・・
1.実行行為の危険性の現実化によって因果関係を判断するという理解を作為犯のみならず、不作為犯にも行き渡らせることを明確にしたこと
2.上記1の要件と並んで、結果の発生が結果回避義務の違反に基づくことが結果帰属の要件となることを明確化
3.結果原因の支配を実行行為性・正犯性の基準として重要視するという理解を、過失犯の結果回避義務を含む作為義務及び関連する論点の理解にまで及ぼした
4.共犯論においては、理論的な整理を進めたほか、最高裁判例を踏まえて承継的共犯について再検討を行い新たな試論を展開し、過失犯の共同正犯についても過失犯・共同正犯に関する議論の進展に応じた新たな考察を加えた
5.従来こだわってきた構成要件概念については、実質的に考慮されるべき点が確認されるのであれば、あとは「概念の使い方」の問題にすぎないという観点から、通説的な見解である違法・有責行為類型説にあえて異を唱えるまでもないと考え、それにも対応した記述を行った。
ううん、第2版の実行行為概念に続き、構成要件概念についても・・・。
山口総論は、はしがきで衝撃を受けますネ。
これからじっくりと味わいたいと思います。