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2015年1月31日 (土)

大塚仁「講演 私の刑法学~人格的刑法学の確立」青林書院

青林書院のサイトを見ていて、
新刊で出ると知って、速攻ゲットしました。

今年で92歳。

中央大学2年20歳のときに徴兵。
徴兵の話が結構、詳しく載っており、本書の半分近くを示す
かなり苦労されたのですネ。

でも、軍隊の時の話の節名が「刑法学の基礎としての海軍生活での体験」となっており、人格的刑法学を支える礎となったことがわかります。

終戦後、東大に入り、当初は小野清一郎先生の刑法の講義を受けていて興味を持って聴講していたそうなのですが、教職追放を受け、東北大で新派の木村亀二先生の集中講義で、新派の理論を非常に不満に感じ、当時2学年生に対する刑訴の講義を担当されていた団藤先生に相談に行った、なんていうエピソード(49頁以下)などは、とても興味深かったです。

軍隊での話、東大主席卒業など、本当に優秀なのですが、
やはりお人柄の良さを伺い知ることができる、講演です。

実務に大きな影響を与えた大塚説。あまり大塚先生の本を読まれて勉強している方は少ないのでしょうけれども、刑法概説各論や刑法入門の改訂作業を行なっているとのことですので、出版をお待ちしたいと思います。

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