森博嗣「やりがいのある仕事という幻想」
一度、記事を書き終えたところで消えちゃいました・・・。
あけましておめでとうございます。
拙いブログですが、
2015年はしっかりと読書録だけは残そうと思います。
さて、今年1冊目は、
森博嗣氏の2冊目の本。
内容は・・・
人の評価は仕事で決まるわけではない。
やりがいというものも仕事だけにあるわけではない。
さて、今年1冊目は、
森博嗣氏の2冊目の本。
内容は・・・
人の評価は仕事で決まるわけではない。
やりがいというものも仕事だけにあるわけではない。
何にやりがいを求めるのかは人によって異なる。
なので、仕事にこだわりすぎる必要はない。
こんなふうに要約できるのではないでしょうか。
ただ、この書は別のところにも意義があるのでは・・・
なので、仕事にこだわりすぎる必要はない。
こんなふうに要約できるのではないでしょうか。
ただ、この書は別のところにも意義があるのでは・・・
36頁 仕事によって上下があったのと同様に、仕事をしている者は、仕事をしていない者よりも偉かった。たとえば、投票権があるのは一定の稼ぎがある者だけだったりしたのだ。これも立派な(悪しき)差別である。仕事をしている人たちだけで民主主義が行われ、議会で物事が決まったのだから、自分たちの立場の「偉さ」を守ろうという方向に自然になる。奴隷とか、女性には、偉くなってほしくない、という法律ができてしまう。だからこそ、単純な多数決でそのような偏った暴走が起こらないように、理想の精神というものを憲法に謳ったわけである。自分たちがときには間違ったことをしてしまう、と知っていただけでも人間は素晴らしい。
46頁 民主主義というのは会議をして多数決で物事を決める制度のことだが、そもそもその会議に誰が出られるのかという時点で既に平等ではなかった。そこで、労働者や貧しい人たちは、金持ちの多数決ではなく、もっと別のカリスマを求め、独裁者を歓迎した歴史がある。現在の民主主義でも、マスコミが煽動して、国民を煽っている。そんな頭に血が上った人たちの多数決で政治を動かすようなことがあっては困る。たしかに民主主義は理想的なシステムだが、このような危険な部分が欠点としてある。だから、理想や理念を忘れないように憲法という者が存在している、と考えて良い。
立憲民主主義の考え方です。
法律を専門としていない著者から、このような記述がなされるのは、ある意味嬉しいのですが、そのような記述をしなければならないほどの状況にあるとも言えるのではないかと、勝手に考えています。
年末のサザンの「ピースとハイライト」。うまい喩えですネ。
立憲民主主義の考え方です。
法律を専門としていない著者から、このような記述がなされるのは、ある意味嬉しいのですが、そのような記述をしなければならないほどの状況にあるとも言えるのではないかと、勝手に考えています。
年末のサザンの「ピースとハイライト」。うまい喩えですネ。
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