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2014年9月

2014年9月12日 (金)

高橋英治「会社法概説(第2版)」中央経済社

平成26年改正もあり、神田会社法が出る前に何か良い本がないかな~と思っていたときに、見つけた本です。

隠れた名著ですネ。

高橋先生は、有斐閣から「ドイツ会社法概説」を出されていてる先生です。

日本企業が外国企業との競争の中で勝ち残っていくために、
外国法研究を進め、会社法の国際的調和をはかり、
外国の優れた制度は積極的に導入すべき、というお考えです(概説6頁)。

会社法概説は、
帯にもある通り、枝葉の議論は思い切って簡略化し、
論文試験で答案が書ける知識の習得に徹し、
会社法の全体像を俯瞰できるよう、
基本事項の理解に徹して説明するため、なんと292頁というページ数。

会社法解釈の特徴も短いながらも知っておきたい知識ですし、
本書の最大の特長は、
第4編「事例問題の解き方」です。

その第1章は、「事例式答案をどう書くか」、
第2章は「演習問題と解答」で10問の問題。

ただ、問題文は短く、初学者向きと思われます(学部生向き)。
「法科大学院での指導を基に・・・」なんてあるので、
会社法のレベルはロー生は低いのかな・・・。
第1章も、まとめすぎていて、もう少し具体的な説明があると良いのですが・・・。エッセンスだけで、もったいない・・・。

ただ、会社法の幹を習得したい人には、この本か、
近藤先生の新書「会社法の仕組み(第2版)」ですネ。

2014年9月10日 (水)

民法案内13 事務管理・不当利得・不法行為

我妻先生が書かれていて、財産法で出ていなかった12・13のうち、
川井先生が執筆され、良永先生が補筆された(経緯ははしがきを御覧ください)、「民法案内13 事務管理・不当利得・不法行為」(勁草書房)が出版されました。

読んでみて思ったのは、「これは、川井先生の民法概論だ~!」ということ。
穏当な学説、議論の運び方などは、概論と同じような印象を受けます。

とはいえ、自説を述べられた後「読者はどのように考えるであろうか」と考えさせる姿勢が民法案内ならでは、というところでしょうか。

特別法についても概説しており、原子力損害賠償法の解説もあります(151頁以下)。
紙質が良いので厚く感じますが、198頁と読みやすいサイズ。

もう少し、面白い小ネタがあっても良いのかな~とも思いますが、基本書になりうるものになっていると思います。

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