原田大樹「例解行政法」東京大学出版会
第1部の行政法総論の概要を読み終えました。
感想は、松坂・民法提要の行政法版か!というぐらい、改行が少ない。150頁ちょっとで行政法総論をまとめているからなんでしょうが、改行もせずに話が変わっていくことがあるので、初学者にはつらいようにも感じます。また、例えば57頁以下の「手続的な効力として次の3つがある。・・・・」というところ、初学者は3つを探し出せないのではないかと思います。手続的な効力を2つを挙げた後、3つ目の効力の説明に入る前に、手続的な効力の前に説明した実体的効力2つとあわせて4つの効力についての説明が始まるし・・・。
そのほかにも修飾する文章と、修飾される文章とが離れていて、「えっ???」って思ってしまう箇所もありました。
誤植とかは見つからなかったものの、文章がそんなに巧い方ではないのかな・・・。
でも、まとめとしては、最新の学説のエッセンスが入っていたり、判例分析のツール(小早川説など)もあったりして、憲法でいう読本的な位置づけを与えることもでき、2冊目としてオススメな本です。
第1部までの個人的な感想でした。
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