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2010年5月 2日 (日)

朝日新聞4月28日朝刊「私の視点」角紀代恵立教大学教授

この日の朝刊には、全面広告で、吉川も出演する映画「必死剣鳥刺し」の広告が載っていました(白黒でしたが)・・・。

同じ日の新聞に、立教大学の角紀代恵教授が、民法・債権法見直しについて、議論の進め方が公正なのか疑問を感じると、意見を載せています。

内容は・・・

角先生は、改正への切実なニーズがない状況で、なぜ急いで議論を始める必要があったのか、という立場です。

改正を進める理由として、① 制定以来100年の間に起きた社会・経済の変化への対応を図る、② 経済の国際化が進むなかで契約法も国際ルールに統一した方がよい、ということが挙げられる。

しかし、

1)現行法に、具体的な不具合があるのかを確かめもせず、いきなり法制審議会で議論を始めるのは乱暴。

2)国際取引にかかわっている商社員などの実務家が部会の委員に入っていない。

3)部会の委員構成について、委員19人のうち法務省と裁判所の官識者が全体の4分の1である5人いるが、中立の立場から国の施策に意見を述べる審議会の名に値するだろうか。

4)委員に学者が7人もいるのに、消滅時効や債権譲渡など重要な見直し対象事項を専門に研究している学者が入っていないが、専門家のいない分野の議論が十分に行われるか、きわめて疑問。

民法は、国民の日常生活に密接に関連し、債権法改正は日本社会のありようをじわじわと変えることになり、悪くすれば弱肉強食の世界が現れる危険性もあるので、改正審議が慎重に、透明性をもって進められることを願う、と締めくくっています。

ちなみに、民法学者有志による「民法(債権法)改正検討委員会」改正試案については、それぞれの学者の案を全体の整合性を考えずにまとめた感がある、と述べられています。ちなみに、この改正試案は法制審議会でのたたき台にはならない、と法務省は明言しているそうです。

昨年の11月から審議が始まっており、来年の改正を目指していますが、角先生の意見が反映されるとよいのですが、きっとそんなことはないのでしょうネ・・・。

でもこうやって、疑問をはっきりと述べられる勇気は、素晴らしいと思います。

 債権総論 基本講義

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