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2009年11月22日 (日)

河上正二「担保物権法講義①」その1

河上正二先生の担保物権の連載が始まりました。

第1章 担保物権総説
 第1節 担保物権とは何か
  1 担保物権の意義と機能
   (1)担保物権の意義→債権の保全に資するべく機能する
    (a) 債権の掴取力
      *【一般財産の減少に備えて】
    (b) 債権の担保:債権の回収をヨリ確実なものにすること(43頁)。
      * 古くは・・・人質
      * 人的担保:債務者以外の第三者にも債務の履行を
              求めることができるようにしておく手法の担保。
          連帯債務(432条~445条)
          保証(446条~465条)
           ⇒ 履行義務を負う債務者や保証人の人数が増える
           ⇒ 責任財産が増加
           ⇒ 債権の回収可能性が高まる
           = 債権担保という観点からは担保物権と同じ機能
           ☆ 執行の手間が省けるので物的担保よりはるかに
            簡便な担保方法
       *【損害担保契約】(身元引受けなど)
         :ある者Aが一定の事業や事柄から被るかもしれない損害を、
         他の者Bが填補する契約。
          ★ 主たる債務の存在が要件とされない
           ⇒ 付従性がない
       *【機関保証】
    (c)物的担保としての担保物権
       :債務者あるいは第三者の特定の財産(不動産・債権・株式など
       を含む)から優先弁済を受けることができる担保
        = 物や財産に対する支配権(≒物権)の一部を手に入れることで、
         他の債権者に対する優先権を確保する
        ☆ モニタリング・コストを当該財産に集中できる
        ※ 物上保証人:債務者以外の第三者が担保物権を
                 提供する場合のその第三者。
           → 保証人のように保証債務を負うわけではないが、
            目的物に関して担保の負担を甘受すべき義務
            (物上債務)を負う。
     担保権設定者:物の処分権限に関する制限的権能を
              債権者のために設定する者。
     担保権者:担保権を有する者
     *【物的担保の起源】譲渡担保・売渡担保

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