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2008年11月15日 (土)

産科医療保障制度の不合理性

来年1月から産科医療保障制度というのが始まるんですネ。

全然知りませんでした。今日のTBSの報道番組で知りました。報道番組によると・・・

根拠となる法律がない。それは民間の保険会社を利用するから、とのこと。

① 妊婦さんから1人3万円を拠出してもらい、
 (しかし、国からの一時育児給付金が35万円から38万円に上がるそうなので、
 妊婦さんの経済的負担はないことになる)

② 3万円を病院から、「財団法人日本医療機能評価機構」という
 厚労省の外郭団体に集められ、

③ お金は各民間の保険会社(6つ)にまわり、
 (100万人産まれれば年間300億)

④ 脳性マヒで生まれた子どもに3,000万円を民間の保険会社から支払う、というもの。

問題点1)脳性マヒで産まれたすべての子どもに支給されるわけではない。

問題点2)脳性マヒで産まれてくる子供は500~800人と言われているが、800人に3000万円を支給したとしても、240億。残り60億の余剰金はどこにいくのか。

問題点3)民間の保険会社から、財団法人に手数料が支払われるという。その手数料の額は公表されていない。厚労省の天下り先の外郭団体の財団と、民間の保険会社が儲かる仕組みになっている。番組のインタビューでも厚労省の役人が、ボロッと「(天下り先がお金を巻き上げる仕組みになりますよネ、という主旨の質問に)そうなりますかネ~」と言っていました。そのあとに、訂正ぽい(訂正していなかったけれど)発言をしていましたが。

こういった問題点があるので、すべての分娩機関がこの仕組みに加入しているというわけではないのだそう。

パンフレットでは、子どものため、とかのたまうているらしい。であれば、障がいを持って生まれたすべての子どもたちに支給すべきでしょ。支給条件も、出生時に33週以上2000g以上という条件が必要。でも、33週未満の子どもたちでも、財政的に厳しいのは同じじゃないの?

厚労省はひどいよな~、本当。それを擁護するトヨタの奥田取締役の発言。

海堂氏の厚労省批判が本当に頷けます。年金もそうだけれど、この国を良くしようなんて全然思っていないんじゃないか。自分たちの利益をつくり、まもり。

この制度が作られるときに、国会の審議も行われていないそうです。

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