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2008年10月

2008年10月30日 (木)

模範小六法・ジュリスト1366号

模範小六法 平成21年版 (2009)

平成21年度版の六法は、三省堂の模範小六法にしました。旧コンサイス六法です。大学時代に使用していた以来なので、何年振りだろう?大学卒業後は、ほとんど判例六法だったからナ~。判例六法は収録法令数が少ないのでそこが不満だったのと左右に大きく開かないこと、模範六法や判例六法プロは厚すぎること、等から、久しぶりに模範小六法にしてみました。今のところ不都合なところは無いです。

あと、ジュリスト1366号も購入。今年の6月4日の最高裁判決で、国籍法違憲判決(違憲判決は8個目)の特集があったので購入。

高橋和之先生、岩沢雄司先生(国際法・国際人権法)、早川眞一郎先生(民法・国際司法)の「鼎談 国籍法違憲判決」から読んでいるのですが、「憲法から見た国籍」の高橋先生の問題提起(高橋説)は面白かったです。

従来の議論は、憲法10条に日本国民の要件は法律で定めると書いてあるので、これは立法府の裁量だとしてきました。

しかし、憲法は、国民主権を採っているので建前上憲法を制定したのは国民である、そうすると論理的には、憲法制定時点において国民は既に存在していた、場合によっては憲法以前に存在する・前憲法的あるいは超憲法的な存在として、国民の存在が想定されている、その憲法上あるいは前憲法的な国民の範囲を法律で裁量的に決めるというのは、論理的には成り立たない議論だと思う、というのが高橋先生の問題提起。

そして、論理的には憲法上の国民というのが存在し、法律の役割はその範囲を確認するということではないか。そういう意味で憲法が想定する「国民」は、国籍を持つ憲法上の権利を持っている。主権主体たる国民というのは、当然人権主体でもあるわけだから第3章の国民の権利及び義務と決めている場合の国民とは、主権主体の国民と、人権主体の国民というのは、範囲的には同じと考える。したがって、これは法律によって裁量的に決められるということではない。したがって、憲法解釈の論理として、国民は国籍に対する権利を憲法上持っている。

そして、国際社会が主権国家の併存として成立している前提にしている。そこでは、誰もがいずれかの主権国家に帰属するという形で、国際社会が構成されるのであるが、その主権国家がどういう性格をもっていたかというと、3要素からなる(国家三要素説)。権力の及ぶ対象が領土と国民により画されている。領土と国民という2つが重要な要素になっているから、どちらかの要素で関連付けられる者は、その国に帰属する権利、潜在的に国籍を持つ権利が認められるということが、まず出発点におかれるべきではないか。

たまたま日本では血統主義が採られているが、出発点では血統主義に限定されない。生地主義も妥当し、日本の領土と言われているところで生まれれば、まず潜在的に権利があると前提する。そこから出発して、その権利をどこまで制限しうるか、というふうに問題設定したほうがいいのではないか。

憲法上、国民の範囲が想定されているから、あるいは憲法以前に国民という範囲が想定されているから、法律が行うのは、それを確認することにすぎない。まず権利として持つ、それが一定の政策、立法目的(重国籍を避ける)によって制限される、その制限がどこまで許されるか、という形で議論していくべきではないか(権利論のアプローチ)。

この議論の形は、人権は憲法で保障されているけれども、法律で公共の福祉の観点から制限することは可能だ、ということと同じような論理構造になる。

学者というのは、本当に、一つ一つのことについて、しっかりと考えているんですネ~。高橋先生の著書をもう1度読み直そうっと。で、読み直すと(立憲主義と日本国憲法)、やはりそれらしき匂いのする文章はありますネ~。同書79頁以下に。権利アプローチも80頁に見えますし。

さらにもう1冊購入。

不動産登記法入門 (日経文庫 D 35)

42講で構成されていて、不動産登記とは面白いぞ~ということを分かってもらえるように書いたと山野目先生は書いています。今日は3講まで読みました。田中角栄氏と立花隆氏のエピソードなど、少し期待。ちなみにNBLに連載していたものをまとめたものだそうです。

もう1冊。

家族法判例百選(第7版)

これはさすがに少しずつ読んでゆきます。ちなみに家族法の基本書は、超コンパクトな川井先生の民法概論5をベースに、二宮先生と内田先生の本を使用。鈴木禄弥先生のも好きです。相続法で細かいところまで載っているのは潮見先生。

松坂先生の民法提要も、本当、うまくまとまっていて良いのだけれど、古い・・・。川井先生の本に後継を期待したけれど、ちょっと路線が違うんだよな~。もう少し細かいところまで書いてほしかった・・・。なので、松坂先生の本を誰か補訂してくれると良いと思うんだけれど。ダットサンは、親族法に限っては、あまり良いと思いません・・・。個人的な感想です。

2008年10月29日 (水)

八ヶ岳への小旅行

先週金曜日に仕事を終えた後、車で八ヶ岳へ。日曜日まで行っていました。

携帯から写メ・記事を掲載しました。

土曜日には入笠山を登りました。

途中、ゲレンデもあり。MTBのコースもあったり、パラグライダーもやっていました。

スキーにはもう13年ぐらい行っていないので、滑りたくなりました。

標高1955mなのですが、1730m付近に、入笠湿原があり、6月中旬ごろだとスズランがきれいなんだそうです。登る途中は暑くて汗をかくぐらいで、わたくしは長そでのTシャツでいました。しかし、山頂はとても寒い!山頂でお弁当を食べ。山頂からは富士山も見えました(なので、富士見町というのかな)。

また下山も大変ですよネ。傾斜が結構ありました。

下山途中に、「首切清水」という名所にも行きました。高遠藩の金奉行が参勤交代で公金を届けるために、この清水に到着して汗をぬぐい渇いた喉を潤そうと水の流れに首を伸ばしたところ、金を狙って後をつけてきた賊に首を切られたということから、「首切清水」という名がついたそうです。しかし、別の説もあるそうです。

下山後はその足で温泉へ。

その日の夜は、イタリアンレストランで赤ワインを美味しく頂きました。

夫婦でやっているお店なので、とても忙しそう。

注文してから30分ぐらい待たされました。

しかし、料理はおいしかったですヨ。

場所は、結婚式を取りやめたくてホテルを放火したという事件のあった北杜市です・・・。

あ、吉川が来年の大河ドラマ用に乗馬の練習に八ヶ岳によく来ているそうです。

2008年10月26日 (日)

八ヶ岳風林火山館ラスト

八ヶ岳風林火山館ラスト
八ヶ岳風林火山館ラスト
写メの最後です。あんみつ姫(フジテレビ)の撮影でも使ったようで、出演者のサインがありましたので、パチリ。

もちろん、大河ドラマの出演者のもあったのですが、そちらは撮ってきませんでした。

今日、帰って来ました

八ヶ岳 風林火山館

八ヶ岳  風林火山館
八ヶ岳  風林火山館
八ヶ岳  風林火山館
八ヶ岳  風林火山館
八ヶ岳  風林火山館
続きです。何もないところに、セットをつくるってすごいですネ。

八ヶ岳Ⅲ 風林火山館

八ヶ岳Ⅲ  風林火山館
八ヶ岳Ⅲ  風林火山館
八ヶ岳Ⅲ  風林火山館
八ヶ岳Ⅲ  風林火山館
八ヶ岳Ⅲ  風林火山館
風林火山館に行きました。風が強くて寒かった~。風林火山を大河でやっていたときには、かなりの観光客がいたみたいですネ。今日は、あまりいませんでした・・・。

2008年10月25日 (土)

八ヶ岳 Ⅱ

八ヶ岳 Ⅱ
昨夜から八ヶ岳に来ています。写メをいくつか。

紅葉がきれいでした。トレッキングで、入笠山(1955m)を登ってきました。途中、湿原なども見てきました。季節的には花はほとんどなく、紅葉がきれいでした。

八ヶ岳

八ヶ岳
八ヶ岳
八ヶ岳
八ヶ岳
八ヶ岳

2008年10月20日 (月)

布袋ッチもMBTなんだ~。

布袋ッチが東大寺のLIVEを終えたということで、久々にホテイッチのブログを読みました。さかのぼって読んでいくと、吉川と偶然会ったという話が載っていて、「互いにMBT」なんだ~と書いてありました。

でも、ホテイッチはヘルニアになってしまったんですよネ。吉川もヘルニア持ちだし。

うちのかみさんも、ヘルニアでした。
整体にちかいモノで結局、良くなったのですが。

そこに行くまでは、ペインクリニックにずっと通い、注射を何本も打ち、
痛みは一時的にはひくものの、何の抜本的解決にはならず。
そのため、手術ということになったんですが、
身体にメスは入れたくないというかみさんの意見から、手術はなしに。

このときに病院の先生からは嫌味をさんざん言われたんですよネ。
患者のこと考えていないなーと思いました。
で、紹介を受けて、整体(=しん相というところです)にかなりの頻度で通い、
まったく歩けなかったのが、数ヶ月で回復しました。
仕事もこのときには休職していたんですが、無事に復帰。
傍で見ていたわたくしには、びっくりですよ。
ずぅっと泣いていましたもん。寝ることさえ痛くてできないって。
動けずに、見ているこっちも体が悪くなっちゃいそうな。
そんな感じでした。

からだの左右のバランスを治そうというもので、理論的には納得でき。
わたくしも一時期通ったんですが、いまは通っていません。
かみさんは1ヶ月に1度のペースで通っています。

今日のデール・カーネギー「こうすれば必ず人は動く」。「第10章 成功に占める『知識』の割合は15%にすぎない」。パレート最適みたいな章ですが、出てくるエピソードは関係ないような。だって、成功ノウハウその11「人にあなたの考えを受け入れてもらいたいと思うなら、まずあなたがその人の親友であるということを、その人に納得してもらうこと。これこそが、彼の心をとらえる蜜の一滴であり、あなたが何を言おうとも関係なく、彼の心を動かす大道となるのだ」(リンカーン)ですから。

カーネギーによれば、「ビジネスで成功を収めるためには、友を作り人を動かす脳力のほうが、高度な知識よりも6倍近くも重要であるということ」を言いたいために、この題にしたそうです(128頁)。

大塚仁「刑法概説総論(第4版)」有斐閣をゲット。

昨日の新堂・民訴(第4版)に続き、今日19日は大塚仁「刑法概説総論(第4版)」(有斐閣)をゲット。20日発売予定なのですが、前日にゲットできました。わたくしの住む市の書店にしては珍しい・・・。

今日は仕事でしたので、まだ「はしがき」と本文を10頁ほどしか読んでいないのですが、旧版は読み切っていますので、第4版も早く読み切りたいと思います。読むべき本が増えて大変ですが、大塚先生もお年にもかかわらず、体系を少し変えられて第4版にされたのですから、頑張って読みます!

「基本的構成要件該当性の解説中、因果関係についての位置づけを構成要件的故意および構成要件的過失に後置させることとした。元来、実行行為は主観・客観両面の要素から成り立つのであり、その客観面に続いて主観面の要素である構成要件的故意および構成要件的過失を取り上げ、それらを一体化した実行行為と結果犯における構成要件的結果との関係としての因果関係について論ずべきである」(はしがき1頁)。

わたくしは、行為無価値論者ではないのですが、楽しく読みたいと思います。

今日のデール・カーネギー「こうすれば必ず人は動く」「第9章 友、遠方よりわざわざ来たる―ちょっとした方法が強力な磁石となって奇跡を生む」のなかから、成功ノウハウその10。

「人生は短い、しかし優しい心遣いを示す時間は常にある」「人に優しい心遣いを!」(126頁)。

「私たちのほとんどは、人に対してもっと心遣いを尽くす習慣を身につける必要があると思います。そして新たに良い習慣を身につけるには、常にそれについて考え、日々努力することが大切です。ですから、私たちみんなで、明日からもっと人に対して優しい心遣いを実践するようにしようではありませんか。『ご迷惑をおかけして大変申し訳ございません』『そうしていただけますか』『お心遣い感謝いたします』『ありがとうございます』・・・・・・このような言葉を心を込めて、もっと使う習慣をつけましょう」(125頁)。

わたくしも、この点については、できる限り心がけています。しかし、自分に余裕がないとき(仕事でテンパっちゃって、いっぱいいっぱいのとき)は、難しいですよネ~。この章で出てくるエピソードに近いことは、自分が第一線の現場で働いていたときにやっていました。いまは、人と接するときに、その10を常に意識しなければいけませんネ。まずは、自分の気持ちに余裕を持たなきゃ。

2008年10月18日 (土)

このブログでの本の紹介

このブログでは、自分の読んだ本を紹介しています。その際、画像を張り付けて、アマゾン等にリンクを張ったりすることがありますが、アフィリエイトは発生していません。パソコンを初めて買ってからずぅっとニフティだったのですが、昨年、ひかりに変えてから、ニフティを止めてしまいましたので・・。このブログも無料のものなので・・・。

今日のデール・カーネギー「こうすれば必ず人は動く」。第8章「ホワイトハウス・ギャングの教え―相手の波長に合わせて相手を支配する」。成功ノウハウその9.「子どもに対して文句を言いたくなったら、思い止まって『まだ子どもなんだから、私と同じように考えられると期待する方が無理なんだ』、そのように考えてみましょう」。この章では、T・ルーズベルト大統領の話が出てきます。でも、そんなに感動というか、すごい!とは思わなかったな~。ノウハウは、分かります。子どもだけではなくて、自分以外の他人に対する配慮なんだろうな~、結局は、と自分なりの結論を出して。人間社会のホコリを取ることが大事だよ、というところは、納得。

10月16日発売の新堂幸司先生の「新民事訴訟法(第4版)」(弘文堂)を、悩んだ末に購入しました。第3版補訂版も持っているし、値段も6,510円とかなり張るし・・・。しかし、改説もあるというし。悩みに悩みましたが、購入しちゃいました。

新民事訴訟法 第4版

第4版は、いままでと最初の書き出しが違います・・・。あの有名な書き出しが変わっています・・・。

民訴の目的論なのですが、いままでの方が好きだな~。

第4版は、「民事訴訟制度は、国家が税金を投じて設営している(・・・)。みんなの税金を使うからには、何よりも効率の良い制度でなければならない」(1頁)。

第3版と読み比べてみてください。「青臭い」第3版の方が好みです・・・。

NO MORE LIES

COMPLEXの2枚めのアルバムに入っている曲。

この曲を聴くと、大学時代の親友を思い出します。

「無邪気に瞳輝かせ 夢を語り明かした あの頃 忘れないでくれ」

サビの部分ですが、大学の時に酒を飲みながら夜を明かしたことがあったなーって。

しかし、その大学時代の親友は、職場で倒れ亡くなりました。

もっといっぱい話したいことがある。

もっと彼の話を聞きたい。

でも、もう、それはかないません。

「星の破片」という曲も親友を思い出します。

吉川が、亡くなった尾崎のために作った曲なので・・・。

2008年10月17日 (金)

海堂氏の次の作品をチェック!

海堂尊さんの「ひかりの剣」は一昨日で一気に(サッカーを見ながらでした)読み終えました。8月に出ていたなんて知らなくて・・・。だめですね、ちゃんとチェックしないと!

次は11月6日「イノセント・ゲリラの祝祭」(宝島社)。

アマゾンによると「原点でもある「田口・白鳥シリーズ」の最新刊がいよいよ登場です! 今回の舞台は厚生労働省。なんと、窓際医師の田口が、ロジカルモンスター白鳥の本丸・医療事故調査委員会に殴り込み!? グズグズな医療行政を田口・白鳥コンビは変えることができるのか……。1年半ぶりに戻ってきた彼らの活躍にご期待ください。」とのこと。

「ひかりの剣」は、ジェネラル・ルージュの外科医・速水と、ジーン・ワルツの清川の大学時代の話。それは、「ブラックペアン1988」と同じ1988年。ということで、海堂ワールド炸裂で、ファンにはたまらない。ファンじゃなくても楽しめると思います。あと、高階院長。すべてを解りきったかのような台詞には、ほれぼれとしちゃうのは、わたくしだけ?

話は変わりまして、今日のデール・カーネギー「こうすれば必ず人は動く」(きこ書房)より。

第6章「空しい勝利には挑むな―議論に勝ってすべてを失うこともある」。成功ノウハウその7「人から興味を持ってもらいたいと思うならば、まず人に対して興味を抱くこと。ですから、自分のことを考えるのをやめ、自分のことを語るのをやめ、大した者だと思われようとしないこと」。

そのとおりだと思うのだけれど、この章を読んでいると、なぜか自分の気持ちが落ちてくる。人から行き場のない相談を受けたような、そんな感覚に陥る。

しかし、第7章「小が大に勝つ―敵対者を味方につける効果的な方法」。成功ノウハウその8「取引をしようと思うなら、相手特有の問題が何であるかを発見し、相手がそれを解決できるよう、援助を提供すること」。

この章を読んで、この本を買って良かったと思いました。「成功する人間関係の黄金律をドラマで学ぶ」という言葉が扉に書いてあるのですが、まさにこの章は・・・。ハーヴ・ウィリアムズさんのドラマから学ぶべき点は多いです。ハイ。

99ページより「人に物を売りつけられたとか、人の言いなりになったとか思うのは、誰でも嫌なものです。誰もが、自分の都合で、そして自分の意思で、物を買っているんだと思いたいのです」

どうでもいいんですが、「とか」という言葉は嫌いです。こういう訳は、日本語のセンスを疑います。

2008年10月15日 (水)

海堂尊「ひかりの剣」文藝春秋

ひかりの剣

のめりこむのに少し時間はかかりましたが、2章に入ってから、ストーリーの中にのめりこみました。

「一顆明珠。人間は誰でもひとつの明るい珠のような存在だから、各自以て己を磨くべし」(72頁)。本当はこの意味ではないみたいですネ。「この世界そのものが、常に円満で欠けることがない様子が、あたかも1個の珠のようであると示したもの」(ブログ「つらつら日暮らしWiki」より)。

個人主義かと思っていたんですが。

海堂氏初の青春小説ということです。1988年が舞台ということで、BO∅WYが出てきたり。後半はまったく出てきませんでしたが。

剣道を通じて、医学の道を教えるというか、人の道を教えるというか。その中にも、旧厚生省の考え方(医療費亡国論)を、大学医学部の新入生の部活・サークルへの入部活動に響いているという形で批判したりと、海堂節が出ています。白鳥のようなかき回す役を、若き日の高階がになったり。海堂ワールド炸裂で、面白かったなー。

11月にも新作が出るということなので、楽しみです。

2008年10月14日 (火)

「チーム・バチスタの栄光」TV版

今日から始まりましたネ。フジテレビで。結論が、原作・映画とは異なるということなので、少し期待。

田口が映画とは異なり、原作と同じく男性。

原作を読んでいるときには、わたくしだけでなく、他の方も、登場人物に自分なりのイメージをもって読み進めると思うのですが、合わないんですよネ~。白鳥。イメージは田口浩正うさんだったのですが・・・。それだけに、少し違う感じのストーリーになることを期待。

チーム・バチスタの栄光

2008年10月13日 (月)

杉原幸子さん逝去。

SEMPO(杉原千畝さん)の妻である杉原幸子さんが10月8日にお亡くなりになりました。

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2008101001000896.html

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081011-00000046-jij-soci

謹んでご冥福をお祈りいたします。

2008年10月12日 (日)

「破獄」を観て。

1985年のTV映画。DVDも出ているみたいですネ(東北新社)。先日亡くなられた緒形拳さんの遺作。芸術作品賞を受賞。原作は、吉村昭さん「破獄」(新潮文庫)。

緒形拳さんの親友・津川雅彦さんとの、演技バトル。骨のあるドラマでした。いまはこういう骨のあるモノがあまりないですよネ。

昭和11年から22年にかけて4度の脱獄。無期囚と看守(刑務官)との人間的な交流を描く作品、とありますが、90分では少し短いかな~。それでも、鬼気迫る緒形拳さんの演技に、ついつい引き込まれてゆきました。BSじゃなくて、地上波で流せばよいのに。こういう作品こそ。

原作も読みたくなりました。

もう寝なければいけないので、このへんで。

2008年10月 9日 (木)

EMIにCOMPLEXのページが。

TOYOTAのbBのCMにCOMPLEXが使われているという記事を書きましたが、EMIのHPにCOMPLEXのページができていたんですネ。

http://www.toshiba-emi.co.jp/domestic/artists/complex/

COMPLEXのツアーのビデオを出してほしいですネ。まだ巷に出ていないヤツ。1989の横浜アリーナの完全版、ROMANTIC・TOURの代々木、武道館。特典映像もつけちゃって。お願いします、EMIさん。あの頃の映像は、いまでも十分インパクトあるし、かっちょいい!復活はないだろうな~。

さて、今日のデール・カーネギー。成功ノウハウその6。


ルール1 求職活動で人と会うときには、打ちのめされたような雰囲気で行ってはならない。
ルール2 自分に与えられた仕事を遂行するあなたの脳力を決して疑わないこと。実際にトライしてみれば、自分が思っている以上のことができる。
ルール3 仕事が得られなければ、頭を使って、生活を支えていくための他の方法を考えること、創意工夫が大切。
ルール4 自分の年齢に誇りを持つ。隠したり、偽ったりせずに、大いに利用すればよい。あなたの年齢は、若い人では絶対持てない貴重な財産であるということを忘れずに。

これが載っている第5章は、「年齢は付加価値であるーとればとるほど価値は増す」という章で、40歳以上の求職活動が難しいという相談に対してのアドバイスです。

上記のルールはわかるんだけれど、その付加価値を分かっていない人・企業が多いですよネ。

2008年10月 8日 (水)

本多勝一「日本語の作文技術(新装版)」講談社を読み返す。

新装版 日本語の作文技術

以前にも紹介した、本多勝一さんの「日本語の作文技術(新装版)」を読み返しています。高校の時に、朝日文庫で同書を読んで、現代文・小論文は強くなったと思っています。ふたたび読み返しているのですが、そのはしがきに西郷竹彦氏との対談の一部が載っています。そこには、西郷氏の発言「・・・説明文というものは本来読めばわかるものでなければいけない。説明というのは、筆者がわかるように説明しているはずですから。ところが今までの学校教育のなかで使われている教科書の説明文は、五年生の子どもが五年生の国語の教科書の説明文を読んでわからないのです。・・・」(季刊「文芸教育」第24号から)。

「なぜわかりやすいか」を生徒にわかりやすく説明できる小・中学校の先生が少ない、と本多氏も言っていますが、たしかに、わかりやすい文章を書くための授業なんていままで聞いたことがない。高校の時の本多氏の朝日文庫が初めてでしたから・・・。

今日のデール・カーネギー「こうすれば必ず人は動く」。第4章「愚かなことで人を動かせば破滅しかない」。成功ノウハウその5.「うるさい小言は言わないこと!小さなことであら捜しをしないこと!人を自分の思いどおりにしようとせずに、人それぞれの幸福を、尊重しようではありませんか!」。

地下鉄の夫婦の会話からはこのノウハウが出てくるのですが、最初のエピソード(とっておきの面接テクニック)からは遠いな~。もっとも、面接テクニックの7つのルールが載っているので、転職をお考えの方はそちらをノウハウとして認識しておくとよいと思います。

2008年10月 7日 (火)

TOYOTAの「bB」にCOMPLEX「BE MY BABY」が。

TOYOTAの「bB」という車のCMに、COMPLEXの「BE MY BABY」のイントロが使われています。吉川の公式HPにも出ていました。以下のHPに行くと、CMを観ることができます。

http://toyota.jp/bb/tvcf/index.html

「BE MY bB」ってなってましたネ、CMでは。

以前にもトヨタで使われていましたよネ。「死んじゃったバンドの曲だから使うことをOKした」なんてインタビューもありましたネ~。

BE MY BABYのイントロは、インパクトありましたからネ、当時から。これをきっかけに多くの人に聴いてほしいです。

田村理「僕らの憲法学」ちくまプリマー新書

僕らの憲法学―「使い方」教えます (ちくまプリマー新書 75)

以前から探していた本でした。以前に、著者の文章を新聞で読んだことがあり(「HERO」のキムタクのセリフから憲法の本質を考えようというもの)、ぜひ、読んだみたいと思っていました。

憲法の制限規範性を「サッカーごっこ」という例で、国家と国民との「緊迫した攻防」であるいうように説明しています。が、この例は分かりやすいのかな?憲法が公権力に対してしてはいけないことを決めたルールである(立憲主義)ということは、これでわかると思うのですが、たとえが分かりやすく伝えているとは思いませんでした。

しかし、憲法に対する誤解を解くためには、ぜひ、多くの方に読んでほしい本であることには変わりありません。「それでもぼくはやってない」「救命病棟」などを題材にして、分かりやすく身近なものとして説明でいている点は素晴らしいと思います。

最高法規とは、「行政権がその規制の範囲内で行使される法律、裁判で具体的な事件を解決する基準となる法律、こうした法律よりも高い位置にあり、憲法に反したら主権者国民の多数意思である法律でさえ無効になる法」であり(108頁)、最高法規に定められた人権を保障する手段が違憲審査制である、その権限が裁判所にある(81条)というところの説明は分かりやすいと思います(110頁以下)。

最終章が9条に関するものなのですが、朝日新聞の2007年5月3日の提言の根本的なところを批判し、「青臭い理想」を目指すという田村先生の見解に、わたくしは賛同します。

今日のデール・カーネギー「こうすれば必ず人は動く」。第3章「誰もあなたには関心がない」から「成功ノウハウその4」。「自分がいかに素晴らしいかということを語ることをやめて、相手の良い点を心から褒めたたえる」(51頁)。

おべっかとは違うところが大事ですよね。「心から」というのが、やはり難しいところ。

2008年10月 6日 (月)

今日も数冊並行で読んでいます。

今日のデール・カーネギー「こうすれば必ず人は動く」から。

第2章「あたり前のことをあたり前にして成功する法」

成功ノウハウその3「その人自身の過ちに気付かせなければならないならば、その人の感情を傷つけないように、上手に、思いやりをもって行うこと。その人の面目が保たれるようにすること」(38頁)。

グレゴリーのエピソードは良いと思ったのですが、シュワッブのエピソードはそんなにためになるとは思えなかったな~。

このノウハウ3は、大事なことだと思います。しかし、難しいことだと思うのです。なかなかそんな簡単にやれないですよネ。まずは、感情が先走っちゃいそうで。でも気をつけなければ。

自分が指摘される場合にも、そのように指摘してもらった方が気持ち良いですからネ・・・。

2008年10月 5日 (日)

デール・カーネギー「こうすれば必ず人は動く 人生成功への必勝ノウハウ」きこ書房

デール・カーネギーの本は、初めて購入。ずっと気にはなっていたのですが、だからこそ避けていたのかもしれません。いろいろな書評も絶賛の嵐でしたし。

不朽の名著と絶賛される「人を動かす」(創元社)を最初に読むのではなく、「幻の本」と言われた本から読んでみようと。そんな理由にもならない理由をつけて、購入しました。

いまはちょっとほかにも並行している本が山ほどあるので、1章ずつ読んでゆこうかな~と思っています。

「第1章 人を非難する前にしておくべき心の手続き」では、2つの成功ノウハウが。
1.「どのような状況であれ、間違いを犯したときには、それを素早く、十分に、心から認めるということがいちばん賢明である」(20頁)。

2.「自ら裁かれることを欲しないならば、人を裁くことなかれ」「誰に対しても悪意を抱かず、すべての人を慈しむ」(リンカーン)(24頁)。

1.については、間違いを犯したらすぐに謝るということは心がけていますが、それが心からとなると、難しいな~。ミスを認めたくないという心もどこかにあり。でも、気をつけていきましょう。

2.人間だれしも、人のことを裁いちゃいますよネ、平気で。でも、何が真実かを見極めてから裁かなければいけないと考えているので、そう簡単には人を裁かないようにしています。後者の「誰に対しても悪意を抱かず」というのは、難しいですよネ。読み終わってから思い出したのが、キリスト教の「右の頬云々」のくだり。わたくしには、それは、無理だな~、そう思ってしまうのも人間臭くて良いと思っているので・・・。

と、まだまだ感化されてはいません。これがどう変わっていくのか・・・。

広島CS進出ならず・・・。

横浜ベイスターズにやられましたネ。中日に4連敗しながら、広島のルイスを打ち崩すなんて。どういうこっちゃい!!

めちゃイケ!は、オファーシリーズ。面白かったですネ、修造好きです。最近、修造の真似をするお笑いタレントがいますよネ、あの人も面白いです。どこかで使うかと思ったけれど、めちゃイケは使いませんでしたネ。夕方のオカザイルから、今日はめちゃイケ・デイとなりました。

そう、今年の六法はどうしようかと思っていたのですが、まずは、有斐閣のポケット六法を購入。

ポケット六法 平成21年版

判例つきをどうするか。三省堂の「模範小六法」か、有斐閣の「判例六法」か。例年、有斐閣の判例六法を購入するのですが・・・。厚すぎて内側の条文が読みにくいと感じるのはわたくしだけでしょうか・・・。なので、大学時代には良く使用していた「コンサイス六法」の後継、「模範小六法」を購入しようかなと考えています。発売日も早いし(10月24日)。

2008年10月 3日 (金)

木立玲子さん「パリのおっぱい 日本のおっぱい」集英社be文庫

パリのおっぱい 日本のおっぱい―乳がん治療先進国での体験から (集英社be文庫)

「ガンというのは、トイレットペーパーみたいなものだ。1枚のつもりでひっぱっても、ぞろぞろ10枚もくっついてくる」というウッディ・アレンの言葉から、この本は始まる(8頁)。

「乳がんは、現在、日本を含む先進諸国の女性死亡原因の第1位を占めています。かつては50代以上の病気といわれましたが、発病年齢の低下にはますます拍車がかかり、40代、30代の発病も珍しくありません」(10頁)。20代の若年性乳がんも増えてきていることは以前の記事に書きました。

「“治る”という希望を持てば、すでに半分治ったも同然」と、あの「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利には賛成だ」の言葉で有名なヴォルテールも言っているそうで(11頁)、これは知りませんでした。

「第1章 人生はいつ、どこで、ぷつんと切れるかわからない」

著者が乳がんではないかと疑い、診療所を訪れたときに、最新の健康診断はいつかと訊かれ、数年前だったことを思い出し、「生きるための屋台骨である自分の体にやさしい配慮を払ってこなかった自分が恥ずかしくなった」と述べています(15頁)。

フランスでは、自分自身の医療情報を自分の手元でデータを管理できるそうです。「医師の顔など気にせずにセカンド・オピニオンを求めるために別の医師を訪れることだって簡単だ」。「医療情報は患者に属する」という大前提に立っているからだそうです。「カルテなど、医師のもとに集積される情報は、医師を介在して閲覧するが、そのカルテとて、医師の個人財産ではない」。専門ラボなどで行った血液検査などの検査結果を直接本人に手渡せないときは、検査を指示した医師へ送ったのと同じコピーが患者の自宅に届くそうで、「場合によってはあまり知りたくもない情報が頼みもしないのに自宅に届くわけで、患者は日頃からそれなりの心理的準備を強いられる」(17頁)。日本とは違いますネ。自分のカルテなのに自由に見ることのできない点は、自己決定権の観点から、日本もフランスを真似てほしいですネ。

「フランス人は幼い頃から人権という言葉を頭の中に叩き込まれる。情報の権利は人権の一部で、その中には医療情報も含まれるのだよ、と教えられる。義務教育ではいまだに哲学教育を重視し、当てられた情報を、いかに自分の頭で吟味し質問できるようにするかを訓練させられる」。「ちなみに、2003年6月のバカロレア(フランスの高校生最終年を対象に行う大学入学資格試験)の哲学の問題のひとつは、『美は社会を変えることができるか』というもの」だそうで、「高校教師に言わせると、立派な理論を述べる必要は毛頭なく、要は、この課題に対して、自分なりに考えて反応できるかどうかを試すのが目的なのだという」(19頁)。こういうところが違いますからネ。日本も戦後、同じような土壌になれるチャンスがあったと思うのですが、違った方向に向かってきていますよネ。

「フランスでは給料の46%を各種社会保険のために天引きされる。スウェーデンの54%、デンマークの53%、ベルギーの46%と並ぶ高率社会保険料である。その上、それと別に税金を支払わされる。それもこれも国民が希望した社会福祉を実現するための必要経費であるということは後で理解したが、日本の社会保険率に比べたら格段に高い天引き率で貯金もできないと、健康だったときはいつも嘆いていたものだ」。「診療時、医療費の全額を支払い、後で健康保険の払い戻し率との差額が銀行口座に振り込まれるという仕組みになっているらしい。どうせ後で払い戻されるのなら最初から差額だけ支払えばいいという声も一部で上がっているが、最初から差額しか支払わないと、医療消費者としての市民が、そのときかかった医療費の全容を知る権利、すなわち民主主義の基本的権利を放棄するのにつながる、という意見が非常に強いからである」(24-25頁)。全額支払うのが厳しい人はどうなるのだろう?社会保険率も高いから貯蓄もできないわけでしょ、すぐに大金を支払うのって難しくないのかな、というのが素直な疑問。どうなっているんでしょう?あと、信頼できない日本の社会保険庁に高率の社会保険料を預けたくないな~、と思ってしまった日本人は悲劇だな~。

「フランスでは乳がん患者団体やマスコミの早期発見を目的とした乳がんキャンペーンが功を奏して、乳がんはじめガンという言葉がタブーの域を脱している。乳がん治療がかなり発達し、その結果、死亡率も激減しているため、死に至る病といった暗いイメージで捉える人も減っていた。そういう環境が本当のことを告げるのを容易にしてくれたと言えるだろう」(28-29頁)。

「ちなみに乳房再建手術は美容整形とは見なされず、そのため健康保険から100%払い戻しされる」。「女性のガンでいちばん精神的打撃を受けるのが乳がんだといわれる。乳房を切除すると明らかに外観が変わるからである。クオリティ・オブ・ライフを高めるためにも再建手術は必要なのである」(31頁)。

「国公立、私立含め、フランスの病院のほとんどが個室か2人部屋で、全員に個別の電話が提供されている」。「これは戦後の大医療改革によって、大部屋を廃止した賜物であった。それ以前は、国公立病院には何と兵舎並みに60ものベッドが並んでいた」「フランス国民が時間をかけてやっとその手に勝ち取った権利を存分に享受している自分を見出し、恐れ入ることもしばしばだった。その気持ちをフランス人の友人に明かすと、『人生はお互いさまよ、こんどはあなたがだれか困っている人を助ければそれでいいのよ』と言われた。日本で病気になっている外国人を思わずにいられなかった」(32頁)。

また、入院患者の権利をまとめた「入院患者憲章」の抜粋が、国公立私立問わず、病院施設には必ず目立つ場所に貼ってあるそうです(37頁以下)。

木立さんは、乳がんと分かった時に、当時付き合っていたボーイフレンドがこつぜんと姿を消されたという経験をしたそうです(43頁)。ちなみに日本人のボーイフレンドだったそうで。「乳がん患者の多くが、ガンに罹ってから、人に去られた経験を持つという」(44頁)。ピンクリボンキャンペーンのコピー大賞のノミネート作品を思い出しました。

「自分が乳がん患者であることを強く意識させられたのは、休暇で日本に戻ったとき」だそうで、民営のスイミングクラブで個人更衣室がないことがわかったときだそうです。その場で、金縛りにあったように立ちすくんだそうで、見ている人はいないのに、一方の乳房を欠いた姿を見てショックを受ける人がいたらどうしようと思った瞬間に体の動きが止まったそうです(47頁以下)。

乳がん撲滅ロビー団体のことも紹介されています(49頁以下)。女性であればだれもがヨーロッパドンナに入会できるそうで(年会費10ユーロ)、①乳がん患者と一般女性が情報、心情を交換し合ってこそ、女性全体、ひいては社会全体にメッセージが伝わるという考え、②患者のゲットー化を避けるためだそうです。

フランス東部ナンシー市に乳がん患者支援団体「シンフォニー」があり、女性だけでなく、男性も会員として活動しているそうです。男性も乳がんに罹ることがあるという事実を踏まえての参加というよりは、女性をこの世のかけがえのないパートナーととらえ、乳がんを男女共通の問題として考えようという気持ちからスタートされたそうです(50頁)。

「フランスでは、何歳になろうと愛情を人生の最重要課題と考える傾向があり、愛情を軸にした人生の選択に対し、社会全体が寛大なところがある。それで苦しむ人が出てこようと、「セ・ラ・ヴィ(それが人生というものさ)」なのだ。愛情を真剣に生きなかったら何のための人生?というところがある」(54頁)。わたくしも大学に入るまでは、そういう考えでしたネ。愛のほかに何があるんだって。でも、大学に入る頃ぐらいからはこの考えは変わりました。

黒澤明監督の「生きる」からも、人間が生きることの意味を真っ向から取り上げた映画として、取り上げられていました(62頁)。この映画は本当、考えさせられますよネ。

フランスでは、「医療費は国に任せておけばよくて、手術をして、乳がんと決定した場合、医師が『難病100%払い戻し条項」の指定患者としてフランス社会保険事務所に申請し、それ以降、乳がんに直接関係した医療行為は治癒したと見なされるまで、100%払い戻しされるということだ。化学療法などによって極度に疲労している場合は、外見からそうは見えなくても、身体障害者と見なされ、フランス国鉄などに限って、同伴者の交通費が半額になる措置もあるという。『難病払い戻し条項』でもっとも高い率を占めるのがガンとエイズである」。「なぜフランスでは民間の保険がまったく発達していないのか、なぜ社会保険料が税金は別にして給料の46%と異常に高いのか、なぜ郵便貯金高が少なくてもフランス国民がのんきにしていられるのか、その理由を初めて理解した」(65頁)。

第2章「病気は人生の一部ではあっても、死の一部ではないのよ~ジュリエット・グレコー」

フランスでは、男女ともガンが死亡原因の第1位を占めていること(男性は肺がん、女性は乳がん)、ガンに罹った場合は国が治療費を丸ごと面倒見るため国民健康保険の赤字が累積し、赤字を減らす唯一の方法は、禁煙対策と早期発見しかないという結論から、2002年、シラク大統領は政策の第1目標として「がん撲滅」を掲げた(69頁以下)。2004年からフランスに住む50歳から74歳のすべての女性がマンモグラフィの無料検診を受けることが謳われ(その後、50歳から35歳に引き下げられている)、2年ごとに4枚の映像を撮ること、映像を読み取る専門家を養成するなど、「見落とし」を防ぐことに重点がおかれているそうです。「形だけのおざなりの集団検診は予算の無駄遣いであるばかりでなく、見落とさなければ治るはずの患者まで無理やり重病人にしてしまうことがあるということを再確認した上」での政策決定だそうです。

「無頓着が災いして、患者の立場に立たされた人間の気持ちをおもんぱかることを知らなかったわたしによって、傷つけられた人もきっといるに違いない。その人たちに今、謝りたい」。これは、きっとわたくしにもあると思う。悪気はもちろん、ないのだけれど、自分の無知・無頓着により知らない間に傷つけたことがあると思う。これは、乳がんだけではなくて。よく、「相手の立場に立って考えること」の重大性が言われるけれど、そんな簡単なものではないと思う。自分も、ある点について、マイノリティーになったことがあるのだけれど、そういう立場に立って初めてわかることはたくさんありました。「知的想像力の問題」と木立さんは言います(71頁)。

「『骨転移は今や治る転移です。乳がん治療の進歩には目覚ましいものがありますからあまり心配するにはおよびません』」と放射線医師の説明があったそうです(74頁)。川村カオリさんも骨転移があるとの告白がありましたが、ぜひ、頑張って治してほしいと思います。「骨転移というのは、中身ではなく箱に問題が起こったようなものだから、それほど深刻になるな」(75頁)。

クオリティ・オブ・ライフという考え方は、80年代初頭に欧米で広まり、「医師はもはや治療を選ぶだけではよしとせず、もっとも効果的な手段を持って、患者の不便さを最小限に抑えながら病気と取り組む努力をするようになった。その根底にあるのは、『病気は生き延びるだけでは十分とは言えない。生き延びるに足る条件の下で生きる必要がある』という考え方だ」。「クオリティ・オブ・ライフを測るバロメーターとして、人体機能が体に与える満足度、治療結果がおよぼす体の不便さ、感情・不安などの心理状態、対人関係の4部門」をフランス腫瘍心理学協会は挙げているそうです(82頁)。QOLという言葉は仕事がらよく聞いてはいましたが、この言葉をより深く理解できたような気がします。

「日本の新聞に、乳がんから骨転移し、ホスピスケアを受けていたが、奇跡的に治癒し日常生活に戻ったという女性の話がとても大きく取り上げられていた。いわゆる感動秘話というやつである。どの程度の骨転移かの詳細には触れられておらず、骨転移とホスピスの文字だけが大きく前面に押し出されていた。その記事を読んだ読者はだれでも、感動するような劇的な書き方である。ただし、あくまでも患者以外の読者は、という条件付きである」(83頁)。「読者の受けを狙った感動記事が予測もつかない不安をまきちらすこともある」。「ガンともなると人を不安に陥れるサスペンスがぎゅうぎゅうに詰まっている。ホスピスから回帰した女性の浪花節的記事の横に、小さくてもいいから骨転移治療の最新情報を伝える記事があったら、一部の読者の動揺は最小限に抑えられたと思う」。「ガン治療のための研究はすごい勢いで進んでいるが、一般に流布しているガン情報が、必ずしも最新情報であるとは限らない。それどころか、たいていは数年前に家族や親戚がたまたま遭遇した情報であることが多いのだ。正しい情報が必要なゆえんである。情報を送る側に身を置いてきた者として、ホスピスから社会復帰した女性の記事には身が引き締まった」(85頁)。ここは、「だれのための報道か」という題がつけられています。ピンクリボンキャンペーンの話は、以前から少し書いてきました。多くの方は、純粋な気持ちでかかわりを持たれていると思うし、そのような活動をしていると思うのだけれど、「患者以外の読者は、という条件付きである」との言葉が示しているように、患者さんたちの気持ちを十分に踏まえているのか、疑問に感じることが多々ある。マスコミは「第4の権力」と言われることを本当に分かっているのか、意識しているのか。

日本でもガンの在宅治療が叫ばれ、日本でもガンの在宅治療が推進されている現在、民間医療保険のコンセプト自体(契約内容が病院の宿泊代の保証と化していること)が(治療そのものに対する保証に)見直されてしかるべき時期に来ているのではないだろうか(86頁)。入院も通院もしていない、自宅の錠剤治療だと給付が断られたことから(85頁)、このように述べられています。

「落ち込みを防ぐ秘訣を教えてくれたのも友人たちだ。それは、どんな困難なときにも、困難さの中からささやかな喜びの種、つまりシャンペンで乾杯する口実を見つけ出し、相対的にふさぎ虫を小さくするということ」(92-93頁)。

「サルモン先生はその1年前、交通事故に遭いしばらく入院していた。長年医師を務めてきたけれど、文字通り患者の目線で医療を見るのは初めての経験だったと言う。医師、看護師の言葉が、どれだけ患者の治りたいという気持ちに影響を与えるかが痛いほどわかり、仕事に復帰してからは患者との距離がぐっと縮まったと告白していた。患者が心配のあまり、『先生、ちょっと』と話しかけたとき、『今時間がない」と答えるか「5分はないけど、4分ならあるよ』と答えられるか。『瓶には半分も入っている』と考えるか、『半分しかない』と考えるか。わらにもすがりたいときの心理を医師が理解しているか否かで状況が変わる」(93-94頁)。ここは、大事ですネ~。相手の立場に立って云々とさきほど書きましたが、まさにこのことですよネ。

ギリシャの哲学者エピクロスの言葉「生きている限りは死は来ず、死んだときはわれわれは存在しないから、したがって死を怖れる必要はない」(95-96頁)。あこの言葉を受けて、木立さんは「死ぬということは生きるということだ」と述べています。実は95頁には、ガン専門医は次なる転移、再発が予測できないため「治癒」という言葉を使いたがらない、本当に治癒したといえるのは、患者が、その国の平均年齢に達したときで、木立さんの場合は、日本女性の平均年齢に達したとき、70歳を優に超えなくては科学的に治ったのかどうかがわからない、という記述があります。実は、木立さんは、2006年3月9日、パリで逝去されました(52歳)。しかし、その記述の後に、「70歳を超えたということは結果論であるから、そのためには、やはり、いまこの一瞬一瞬をしっかり生きていくしかなくなるということになる」と述べられています。

「わたしが敬愛するシャンソン歌手のジュリエット・グレコから『病気は人生の一部ではあっても、死の一部ではないのよ』と勇気づけの言葉をもらったことがある。インタビュー中のことだ。わたしが乳がんに罹っていることを知っての言葉であった。気分がふさいだときは、愛すべき友人たちの顔とともにこの言葉を思い出して、気分を奮い立たせることにしている」(105頁)。すごいな~。グレコさん。

この本の105頁、115頁で紹介されているキャロル・ハーシュバグ、マーク・I・バリシュ著、安次嶺佳子訳「癌が消えた~驚くべき自己治癒力」(新潮文庫)、ノーマン・カズンズ著、松田銑訳「笑いと治癒力」(岩波現代文庫)は、読んでみようと思います。自己治癒力については、免疫革命等の安保徹先生の本で、わたくしも人間が持っている生命力の強さを信じています。

ここから先もまだまだ自分にとって、メモしておきたい参考となる箇所はとても多い本です。看護師の心理学研修の話(122頁)、ホメオパシー(131頁以下)、気功でガンに克つ(135頁以下)、病院でエステティック(145頁以下、特にCEWフランスの話。151頁)、腫瘍心理学相談室の話(153頁以下、特に154頁「絶対にとってはいけない行動のひとつに、ガンの原因をストレスや精神状態に直接結びつけてしまうこと」との指摘。「ガンはDNA(遺伝子)の配列にエラーが生じたために起こる現象であることは証明されているが、なぜエラーが生じたかの原因がまだ明らかにされていない」。)。第3章「治りたかったら、良い子になってはいけない」では、主に、日本文化論・女性論が述べられています。

読んでいてどうしても気になったのは、1つ。173頁に「母国語の低下」として言葉の問題を取り上げているんだけれど、「ずつ」が「づつ」と表記されているんですよネ。日本語の美意識の問題なので、主観的なものになってしまうかもしれないのだけれど、現代仮名遣いは「ずつ」が正しい。「づつ」は歴史的仮名遣いで、本来的にはこちらなんですがネ。テレビのテロップでも「づつ」がよく出てくるんですけれど、やめてほしい。ただ、表面的な問題であり、この本のもつ価値は失われません。ぜひ、一読をお勧めします。

川村カオリさんの友人の吉川晃司も、10月1日にピンクリボンに関連するコメントで「この世のすべての命よ、みんな頑張れ!」(モバイル・キャストより)。わたくしは吉川のこういうところが好きです。

2008年10月 1日 (水)

「乳がん」について考えさせられた1日。

今日は、乳がんについて、いろいろと考えさせられる1日となりました。

まず、川村カオリさんの乳がんの再発のニュースを聞きました。彼女のブログは毎日チェックしているのですが、肺炎で調子が悪かったりということもあって、大丈夫なのかな~と思っていましたが、まさか再発とは思ってもいませんでした。彼女に対してしてあげられることはないのだけれど、精一杯、エールを送りたいと思います。

そして朝日新聞の2面に川村カオリさんのことが紹介されていて。

さらに中面には、ピンクリボン・キャンペーンのコピー大賞やら、ポスター大賞やらの発表で、YAHOOのトップページもピンク色に。その記事も朝日新聞に載り、ネットを開けては「あなたは乳がんについて正しく知っていますか」。

前にも記事にしましたが、コピー(作った人も選考した人も投票した人も)は、本当に、患者さんの気持ちを理解しているのかなって。言わんとする趣旨は分からなくもないのだけれど(理念は素晴らしいのだけれど)、それらのコピーを反対解釈すると、傷ついてしまう患者さんがいることは、想像に難くないと思うのです。もっと別な方法での啓蒙活動があると思います。

今日は、部下から木立玲子さんの「パリのおっぱい 日本のおっぱい ガン治療先進国での体験から」(集英社be文庫)を借りました。フランスと日本の医療制度の違い、人権先進国ならではの個人主義的な考え方、社会保障制度の違いなど、勉強になりました。日本とは違うな~、なんでこうも違うんだろうと。政治家や厚労省の役人に理念がないのかな。あっても実現しようにもできないのかな。

パリのおっぱい 日本のおっぱい―乳がん治療先進国での体験から (集英社be文庫)

村上憲郎「村上式シンプル英語勉強法」ダイヤモンド社

村上式シンプル英語勉強法―使える英語を、本気で身につける

31歳から自力で英語をマスターした、との帯の文章に惹かれ、また英文解釈の本でかんべやすひろ氏の本を紹介していたということもあり、購入。

かんべ氏の英文解釈、英文法の本は、大学入試用ですが、英文の読み方をマニュアル化しており、とても分かりやすい!最初に読むなら英文解釈をオススメ。

そして、文頭が12種類に分類できるという点が、かんべ氏・村上氏の共通点だそうです。

「英語を身につけるのは、スポーツのトレーニングと一緒!」というのが読み終えた感想。「単語は丸暗記しない、毎日会って頭に入れる」というのは右脳を使った覚え方で速読に似ていると思いました。あと、「リスニングは耳の筋トレ」というところも速読の方法に近いな~というのが感想。

本当にこういうやり方でいいのかな?という疑問を持たれる方が多いと思います。しかし、まず実践しないといけないですネ。スパルタに近いものはありますが、英語を話せなくてもまあまあなんとかやっていける日本人にはきついのかな~なんて思ったりもして。

しかし、やる気を起こさせる本です。参考文献もしっかり載っているし、村上式の方法論も具体的。

*英語を英語のまま、内容を英語で読む」ことに気づくことが、英語上達への第一歩
*まず100万語を目標に読む(小説にして約10冊、ノンフィクションで約5冊。読む際はひたすら前へ前へ進む。ロバート・B・パーカーの「スペンサーシリーズ」がオススメ。
*知らない形容詞は「good」か「bad」に変換する。

などなど、これに沿ってやってみましょう。わたくしも少しずつですがやってみようと思います。

ただ、来年、ロシア旅行したいなーと考えており、現在、ロシア語も少しずつ勉強中。大学時代、第2外国語で撮っていて、大学の時はかんたんな会話程度ならできたんですが、離れて10数年。抜けていますネ~。ロシア語の本は村上式よりも2冊購入。これも少しずつやっています。いろいろ探してみて、以下の2冊がよいかな~と。

NHK新ロシア語入門 (CDブック) 今すぐ話せるロシア語 入門編 (Oral Communication Training Series)

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